読んだ本 ― 2022/02/18

塔山郁 『病は気から、死は薬から 薬剤師・毒島花織の名推理』
ホテルマンの爽太は優秀な薬剤師で、鋭い直感力と洞察力の持ち主である毒島花織に仄かな恋心を寄せていた。
そんな時に毒島の恩人だという宇月が現れる。
彼は薬剤師である上に漢方医学のプロでもあり、爽太が遭遇するトラブルを次々と解決していく。
今回は認知症を疑われる女性のお話とマルチ商法、有毒植物を育てる女性のお話です。いつも面白く読んでいます。薬の世界は深いです。
さて、二人の仲は少しは進んだのか…。
瀧羽麻子 『うちのレシピ』
二つの家族のお話。
ひとつはレストラン「ファミーユ・ド・トロワ」を営むシェフの正造と妻の芳江、そして娘の真衣の家族。
もうひとつは普通の会社員の父・雪生とバリバリ働く母・美奈子、そして息子の啓太の家族。
二つの家族の誰かが一人称で語る六つのお話。
啓太は大学卒業後しばらく会社勤めをし、母親の反対を押し切ってシェフ見習いとして「ファミーユ」で働き始めます。真衣とは結婚を前提でつき合っています。
双方の家族の顔合わせを企画しますが…。
それぞれの家庭にはそれぞれの物語と歴史があります。
何があっても、最後は一緒にご飯が食べられればいいですよね。
泉ゆたか 『朝の茶柱 眠り医者ぐっすり庵』
江戸郊外の西ヶ原の茶問屋・千寿園の娘・藍は、長崎帰りの訳アリの兄・松次郎とひそかに眠り専門の養生所<ぐっすり庵>を開きます。
お客のほどんどは千寿園の元女中で千住宿の水茶屋に嫁いだ久からの紹介です。
そんなある日、茶畑に万屋一心という男が現れます。藍は知らなかったのですが、店の商売は傾きかけていたのです。一心はなんとも怪しげな男です。
一体彼は何を目論んでいるのか…。
江戸時代にも眠れずに困っている人が沢山いたのですね。
お茶でも飲んでゆったりしてから猫を抱いて寝る。眠れそうです。
最後に藍は千寿園を立て直すと決意します。
シリーズになるのかな?
風野真知雄 『わるじい慈剣帖 (八)だれだっけ』
愛坂桃太郎、なんと命を狙われます。
相手は伝説のやくざ・仔犬の音吉。
孫の桃子に万が一、何かがあってはいけません。泣く泣く桃子とはしばらく会わずに我慢することにします。
そんな桃太郎のところに次々と不思議な事件が持ち込まれます。
何と言っても南町奉行所の定町廻り同心の雨宮五十郎が頼りないからねぇ。
ヤクザの抗争も大変ですが、元上司のようにボケてもねぇ。
桃太郎、心安まるどころではないですわ。
間食をしないと言いながら、美味しそうなものがあると、食べてしまいます。

夫がもらってきたリンツのお菓子。リンドールが美味しいのよね。
3つも食べてしまいました、恥。
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