読んだ本2021/02/04

軽い本を紹介します。どの本もすぐに読めますよ。


石井睦美 『もちじゅわ中華まんの奇跡』
「ひぐまのキッチン」シリーズの3作目です。
理系女子で生真面目でとっつきにくい性格故に就職活動で連戦連敗だった「ひぐま」こと樋口まりあは、社長が祖母の知り合いの食品商社「コメヘン」にコネ入社して二年目です。
社長秘書の仕事にも少しずつ慣れてきているため安心して読んでいけました。
この会社、社長の来客に秘書の手料理をふるまわせています。料理なんかしたことのなかったまりあは前の秘書のゆかりと倉庫にいる管理部長の安藤の助けを借りて、頑張って料理をしていきます。
今回お客様に出すのは小松菜、ボルシチ、にんじんケーキ、お粥、ニョッキ、中華まんです。
お粥は土鍋で、お湯が沸いてから米を入れると美味しくなるのだそうです。まだ試していませんが、今度やってみます。
中華まんはゆかりからのリクエストです。
まりあはゆかりを満足させられたでしょうか?

牛鳥志季 『それでも、医者は甦るー研修医志葉一樹の手術カルテー』
研修医の志葉一樹は難病の女子高校生・湊遙の自殺を思い留まらせました。そのことから遙と親しくなり、遥の手術に参加することになります。しかし手術は失敗し、遙は亡くなってしまいます。遥の死のショックから一樹が手術室を出て、当て所なく歩き続けていたところ、急に視界が揺れ始め、彼は気を失ってしまいます。
気づくと、遥の手術前の前日に戻っていました。
それから何度も過去に戻り、遥の死を迎えることとなります。
いつか一樹は遥を救えるのでしょうか…。

高橋由太 『作ってあげたい小江戸ごはん3 ほくほく里芋ごはんと父の見合い』
川越にある定食屋「たぬき食堂」の店主・大地の父・昇吾に縁談が!
といっても何か変です。見合いは食堂で行い、料理は昇吾が作るんですよ。
そんな時に見合い相手の孫娘がやってきます。見合いには隠れた「親心」が。

川越には小学校の時に行ったことがありますが、鰻を食べたこと以外覚えていません。干し芋が美味しいですよね。
看板娘のたまきさん、よく食べるわぁ。美味しい物ばかり食べれて羨ましい。たまきに慣れたのか、今回は違和感なくスルスル読めました。

塔山郁 『毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理』
今回も毒島さんの推理がすごいです。
彼女が関与するのが、アルコール依存症の男性と赤ちゃんのいる若い母親、そして毒島さんのことが好きなホテルマン・爽太の勤務するホテルです。

新型コロナウイルスの影響が爽太の働くホテルにも。
同僚の馬塲に熱と咳があります。濃厚接触者の知り合いはPCR検査は陰性だったとのこと。そうこうしている間に他の従業員にも発熱者が出てきます。保健所に相談してもPCR検査は受けられません。自宅で静養できない人をホテルで隔離することになり、爽太はその人の面倒をみることになります。
発熱した人たちを調べていくと、どの人も喫煙の習慣があり、喫煙所を使っていたようです。
隔離の二週間が過ぎた時に爽太は熱を出します。たまたま毒島さんからsnsのメッセージがあり、彼女に発熱をしたことを告げると、ビデオ通話アプリで話をすることになります。爽太の話を聞いていた毒島さんの出した答えは…。

池永陽 『珈琲屋の人々 どん底の女神』
人を殺した経験のある行介が経営する「珈琲屋」には常連客の他に様々な動機を持った人たちがやってきます。そんな人たちのお話が7つ。
河川敷で暮らす米倉と犬のイルの話が心に残ります。
イルはペットではない、苦楽を共にする家族で互いに助け合う仲間という米倉。
ある日、豪雨と強風でイルが川に流されてしまいます。米倉はイルを探しに旅に出ます。果たしてイルは見つかるのでしょうか?

友井羊 『スープ屋しずの謎解き朝ごはん 6 心をつなぐスープカレー』
いつもこんなスープ屋があればと思いながら読んでいます。実はこの本を読んでからルイボスティーを飲み始めました。
店主でシェフの麻野は安楽椅子探偵です。なんでわかるのでしょうね。
今回も色々と謎を解いてくれています。
彼に気がある常連の理恵の気持ちはわかっていても、知らんぷりしているのかな?

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