畠中恵 『いつまで』 ― 2023/08/07
しゃばけシリーズの最新刊。

若だんなはいつものように離れで暇をしていたので、少しでも店のお役に立ちたいと、薬升を考えた。
これが厄災を引き起こすとは…。
薬升のお祝いをしていると、西からやって来た火幻がやって来て、彼の住んでいる二階屋に西国から来た妖達が集まって困っているという。
そういう時に、若だんなが場久がいないことに気づく。
場久は悪夢を食う漠で、寄席で人気の噺家だ。
とりあえず火幻を一軒家に泊めることにし、みんなで場久を探すが、場久はなかなか見つからない。
次の日、火幻が一旦二階屋に帰った時に、二階に西の妖たちに名は知られているが、江戸では知られていない”以津真天(いつまで)”が入り込んでいた。
何故江戸に来たのか疑問に思った火幻が尋ねると、火幻が気に入らないからで、場久がいなくなったのは、火幻がここにいるからだという。
二人の妖は戦いを始め、困った若だんなたちは彼らを影に落とす。
ところが今度は火幻が行方不明になる。
その夜、若だんなのところに以津真天が現れる。
彼がいるのは悪夢の中で、妖達を助ける為、悪夢へ入れと若だんなをあおる。
意を決した若だんなが悪夢の中に飛び込むと、目覚めた先は五年後の江戸だった。
若だんなは五年も行方不明で、長崎屋は薬升を商売敵の大久呂屋に盗まれ、経営不振に陥っていた。
しばらく広徳寺に身を寄せることにするが、どうする若だんな。
妖でも嫉妬心があるんですね。みんな仲良くすればいいのにね。
若だんなはどんなことをされても、相手に対して慈悲の心があるんですねぇ。
いい人過ぎますよ。
今回は長編で読みごたえがありました。
妖たちが若だんなを思うように、若だんなも妖たちを大事に思っていることがよくわかりました。
どう転んでも長崎屋は安泰ですwww。
コメント
_ ろき ― 2023/08/09 01時33分40秒
_ coco ― 2023/08/09 14時35分58秒
長崎屋の妖たちはとっても仲がいいんです。その妖たちと仲良くなった火幻を、なんでお前がばかりが…とやっかんだのが以津真天なんです。
たぶん次のお話では、長崎屋の若だんなも妖たちもいい奴なので、以津真天が仲間になっていることでしょう。
たぶん次のお話では、長崎屋の若だんなも妖たちもいい奴なので、以津真天が仲間になっていることでしょう。
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なんとか丸く収まったようでよかったです。
愛がある人は良いですね。