専門職のお仕事の本(文庫本)2024/10/18

本がたまっているので、四冊、紹介します。


南原詠 『シルバーブレット メディカルドクター・黒崎恭司と弁理士・大鳳未       
     来』
弁理士・大鳳未来シリーズの三作目。
難病、FJAP(家族性若年型アミロイドーシス)の特効薬プロリュードを開発した創薬ベンチャー・フラーリンのパートナー企業、篠原製薬に大手製薬会社三社から、特効薬の特許侵害を理由に、製造中止を求める警告書が届く。
フラーリンの社長、國広一心から頼まれ、≪ミスルトウ特許法律事務所≫の弁理士・大鳳未来はメディカル・ドクターの黒崎の助けを借り、特許侵害かどうか調査を始める。
しかし、プロリュードの製造ラインを止められるのも十二日間のみ。それ以上になると患者の生命が脅かされる。
はたして十二日間で解決できるのか…。

①『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』(2022年1月)
②『ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来』(2022年9月)

二作目のキャラ変が続いていて、未来は常識的な弁理士です。
今回は少年の命を守るために、頑張ります。
表紙にメディカル・ドクターの名前がわざわざ書いてあるのは何故でしょうか。
彼が物語上重要な役割を果たしていますが。ネタバレよね。
私が気になるのは、パートナー弁護士の姚愁林。
姚が未来といっしょに活躍するものが読みたいです。

奥乃桜子 『それってパクリじゃないですか? 4~新米知的財産部員のお仕事~』
藤崎亜季は、元彼で、パテント・トロールで荒稼ぎをしている総合発明企画に勤める瀬名良平の策略のせいで、自社の技術情報を漏洩しているのではないかと疑われる。会社を辞めようとまで思い詰めるが、上司の北脇にひき止められ、二人は反撃にでる。

ひょっとしてこれは弁理士の大鳳未来を雇えば、もっと早く解決できたのじゃないですかねww。
北脇と亜希の関係は相変わらずで、いつまで長引かせるのか。
お仕事の本として読んでいるので、どうでもいいのですけど。

①『それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~』
②『それってパクリじゃないですか?2~新米知的財産部員のお仕事~』
③『それってパクリじゃないですか?3~新米知的財産部員のお仕事~』

水生大海 『希望のカケラ 社労士のヒナコ』
社労士のヒナコ・シリーズの三作目。
社労士四年目のヒナコもそろそろベテランの域に達したかな?
今回扱うのは、コロナ禍の雇用調整助成金と補正健康管理措置による助成金の申請の件、正社員と非正規社員間の不合理な待遇差解消の整備、労災保険未加入の件、リモートワークの監視システム導入と副業の件、男性育休の件などです。
興味のある方は読んで見て下さい。
ヒナコの成長が見られて嬉しいです。


中山裕二郎 『救いたくない命 俺たちは神じゃない2』
俺たちは神じゃない」シリーズの二作目。
外科医、剣崎啓介の務める麻生中央病院は、慈泉会医科大学病院が手術室の大幅工事を行うため、重症救急患者の受け入れを一時休止するので、重症救急患者の受け入れを増やすことになる。
剣崎は重症の外傷患者の手術経験がほとんどないが、相棒の松島直武は経験が豊富だ。剣崎のピンチの時には松島がうまい具合に現れ、患者の命は助かる。
患者は通り魔、大腸癌の高校時代の恩師、手術室看護師の息子。
通り魔でも命は助けるべきなのかと苦悩し、元患者の子の医学部合格の報告に喜び、人を助け、車椅子生活になったかつての同僚と小学校時代の同級生に思いをはせる。

通り魔の命を救いたくないと思う気持ちはよくわかります。医師も人間ですから。でも、医師としての職業倫理では救わなければならないのでしょうね。
何かあった時に剣崎と松島のような医師に当たりますようにと祈る毎日です。

どの本もお仕事の本として、いい本だと思うので、興味を持った方は是非一巻目から読んでみてください。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2024/10/18/9724917/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。