馳月基矢 『拙者、妹がおりまして ①』2025/06/09



「第一話 つき屋始末」
亡父の跡を継ぎ、手習所の師匠を務めている白瀧勇実には、六つ下の妹の千紘がいる。
千紘は明るく活発でせっかちで、好奇心旺盛な性格。
一方、勇実は出不精で、温厚でのんびりしている。
千紘は現状で満足している兄をふがいなく思い、おせっかいを焼くが、勇実は勇実でそんな千紘を幸せにしてやらねばと思っている。
勇実の手習所は白瀧家と境を接した、剣術道場を営む矢島家の離れを使わせてもらっている。
白瀧家と矢島家は家ぐるみの親しい付き合いをしていて、勇実は矢島家の嫡男の龍治とは親友同士だ。

そんなある日、外出から帰った千紘が勇実と龍次に煮売屋のつき屋が十両用意しろと脅されているという話をする。
話を聞いたら最後、有無を言わせず、すぐに勇実と龍次は千尋につき屋に連れられて行き、つき屋のために一肌脱ぐことになる。

「第二話 恋心、川流れ」
勇実が千紘と龍次といっしょに両国の花火見物に行くと、武家の娘が船から落ちるのに遭遇する。
勇実は娘を助けに大川に飛び込み、千紘と龍次は船を出して、二人を船に引き上げる。
娘はしばらく白瀧家で預かることになるが、名が亀岡菊花ということはわかったが、何も話そうとはしない。
困った勇実は山蔵親分に素性を探るように頼む。

「第三話 神童問答」
勇実の手習所に母親に連れられて乙黒鞠千代という男の子がやって来る。
まだ七つで、他の手習所から幼いからと断られ続けているというが、母親は聡い次男坊の鞠千代を学問で身を立てさせてやりたいのだ。
勇実は断ろうとするが、話を盗み聞きしていた千紘が現れ、余計なことを言い出し、結局、引き受けることになる。

「第四話 道を問う者」
小普請組支配組頭の酒井孝右衛門が尾花琢馬を連れてやって来る。
勘定所で働いてから後に手習所の師匠になった勇実の父の源三郎が亡くなって三年が経つが、尾花は勇実に勘定所の仕事をしないかというのだ。
このことがきっかけとなり、勇実は己の行くべき道について考え始める。

一巻目なので、登場人物の紹介という感じです。
とにかく千紘が口喧しくて、何事にも首を突っ込んでくるという女性で、苦手なタイプです。兄妹というと、こういう感じにならざる得ないんでしょうか。
ステレオタイプではないですか。
それでも手習所の子供たちや勇実や龍次、尾花などの男性群が好印象なので、読み続けていけそうです。

<この頃のわんこたち>
兄犬はやっと胃腸の調子がよくなり、今は水でふやかしたドッグフードにトッピングで食べています。体重も3キロ台に戻りました。


トリミングが延期になったので、モジャモジャです。
近頃、スリッカーブラシを嫌がります。
次回から毛がからまないように、耳と尻尾、足の毛を短くしてもらうことにします。
未だにママのベッドの上で横になって寝ていますが、真ん中ではなくて足元の左端で寝るようになりました。


元気で変わり映えしないのがヨーキー弟。
アヒルちゃんがとうとう壊れてしまったので、新しいアヒルちゃんを買いました。
このアヒルちゃんはお値段のわりに(600円程度)長持ちします。
歯が丈夫で、すぐにおもちゃを鳴らなくしてしまうわんちゃんがいる方は試してみて下さい。

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