重松清 『四十回のまばたき』2006/01/06

「四十回のまばたき<(forty winks )」とはうたた寝のことです。
彼が29歳~30歳の時に書いた本で、今までの本とは違います。
この本の中から気に入ったフレーズを。

「なあ、ケイ。穴ぼこを抱えた人間ってのは、いいな。どうしてなんだろう。なにかが欠けている人間ってのは、どうしてこんなに哀しくて、こんなに美しくて、こんなに素晴らしいんだろう・・・・・。」

誰でもそれぞれの穴ぼこを持って生きています。
その穴ぼこのため、引き合うということもあるのだろうなと、ふと本を読みながら思いました。