すえのぶけいこ 『ライフ 14』2007/01/15

いじめを描いた漫画、『ライフ』の14巻目です。
頼りにしていた教師平岡が他の学校に異動してしまい、「みんないなくなる・・・」とへこんだ歩は、友人の未来に会いに行きます。
未来は、父と二人暮らしで、その父が病気がちなため、生活費を稼ぐために、バニーガールの格好をして、スナック(?)でバイトしていたのです。
そこにいじめの首謀者の安西の父親(社長で県会議員)がやって来ます。
彼は酔ったいきおいで、娘をいじめの主犯にした女教師を飛ばしてやったと言うのです。
そのことを聞いた未来は歩をバニーガールにし、二人でわざと安西のテーブルに行きます。
そして、安西に色仕掛けで迫り、安西が安心したすきに、火事を装い、安西を乱れた服装で店の外に行かせるのです。
外には、たまたま安西の後援会の女性がいました。

一方、学校では担任の女教師、戸田が安西愛美に踊らされ、未来を陥れようとします。
テストの時に、カンニングをしたように見せかけたのです。
ところが、どこからか「羽鳥(未来)がカンニングするか・・・」「だれかが入れたんじゃねーの」という声が起こるのです。
そして、ある女生徒が戸田に向かい、「先生もいじめの加害者です」とまで言い放ったのです。

今までやられてきただけの歩だったのですが、いよいよ反撃の始まりです。
一人の声が、二人になり、だんだん増えていくと、それが力になります。
一概に言えませんが、誰かがいじめに気づき、嫌だと言えれば、それが始まりになり、仲間が増えていくかもしれません。
自分は一人ではない。そう思いたいですね。