キエフ・バレエ 「白鳥の湖」を観る2009/11/21




11月20日(金)18:30開演 東京フォーラム ホールA

     <キャスト>
オデット/オディール  ナタリヤ・マツァーク
ジークフリート王子   デニス・ニェダク
ロットバルト      ワーニャ・ヤン
パ・ド・トロワ     カテリーナ・カザチェンコ
            ユリヤ・トランダシル
            コスチャンチン・ポジャルニツキー
ヴェニスの踊り     寺田 宜弘

『白鳥の湖』は演じるバレエ団によって、最後が違います。
アメリカン・シアターではオデットとジークフリート王子は共に死にましたが、ボリショイではオデット一人が死に、今回のキエフ・バレエでは、なんと王子がロットバルトと闘って勝利し、二人は結ばれます。
この3つの中では、私的には二人が死ぬ方が好きです。より悲劇性が増しますから。
物語は終盤以外はだいたい同じです。

王子の成人のお祝いに若者達が集まり、楽しく踊っています。そこへ母親の王妃が現れ、王子に前から欲しがっていた弓矢を与えます。誕生日の贈り物にしては弓矢って変ですね。こんなもの欲しがる王子はまだまだ幼いような・・・。マザコンかしら?
王子は明日の舞踏会で花嫁を選ばなければなりません。それがとっても憂鬱。だって恋したことがないんですから。
そこに一羽の白鳥が・・・。
その白鳥を追いかけていった王子は、白鳥が美しい乙女の姿に変身するのを見ます。
彼女はロットバルトに魔法をかけられ、夜の間だけ人間の姿に戻れるのだと王子に言います。
王子はこの乙女に恋してしまい、愛を誓います。

次の日、舞踏会が始まりました。
そこへ騎士の姿をした悪魔ロットバルトとその娘でオデットそっくりに化けたオディールが現れます。オディールは巧みに王子を誘惑します。王子は騙され、ついつい愛を誓ってしまいます。
すると突然、広間の窓にもがき苦しむオデットの姿が映ります。
過ちに気づいた王子はオデットに会いに湖へ行きます。
オデットに会って許しを請い、二人はお互いの愛を確信します。
そこにロットバルトが現われ、嵐を起こし、王子を倒そうとしますが、王子は果敢に悪魔と戦い、勝利するのです。
二人は永遠に結ばれて、めでたしめでたし・・・。
 
主役のオデットは美貌のナタリヤ・マツァークです。


この写真のように綺麗な人なのですが、白鳥の時はちょっと目の化粧濃過ぎかな・・・という感じでした。

彼女のことは『奇才コルプの世界』で「道」と「グラン・パ・クラシック」を踊るのを見ました。この時の踊りがとってもよかったので、今回の『白鳥の湖』には期待していましたが、期待通りの踊りでした。
彼女はバランスもいいし、『白鳥・・・』で必要な手の表情が綺麗でした。(ふと思いました。日本人ダンサーのMさんに見習って欲しいです。)
回転がとっても速くて、特にオディールの時はキビキビ、はつらつと踊っていました。濃艶とまではちょっといっていませんでしたが・・・。
王子様役の人も私の好みではなかったのですが、上手い人です。
群舞もそろっていて、よかったです。身体がニューヨーク・バレエ・シアターの半分でした(笑)。

ロシア・バレエっていいですねぇ。
12月にはマリインスキー・バレエのチケットを4枚買ってあるので、今から楽しみです。