佐藤正午 『アンダーリポート』2011/02/04




検察事務次官の古堀の家に、15年前にアパートの隣に住んでいた家族の娘が現れる。

15年前、あることをきっかけに母親と話すようになり、たまに娘のお守を頼まれていた。この家族の夫は妻に暴力をふるっているようだったが、彼は関わらないようにしていた。
ある日、夫が金属バットで殴られ死亡。通り魔の犯行であるとして処理された。
大学生になった娘はその事件の前に東京に遊びに行ったのを思い出した。母親はディズニーランドへ行ったと言うのだが、娘は行った記憶がない。その時、電車の中である女性と知り合いになったことを思い出し、母親に尋ねるが、母親は彼女の妄想であると否定する。その女性は一体誰なのか?古堀に思い当たる人はいないか。

娘の言葉から古堀は15年前のことを探り始める。
自分の書いた日記や警察記録を読み返し、推理し、出した答えは・・・。

今時日記を書いている人なんてあまりいないと思います。なんかさえない孤独な中年男性の世迷言なのですが、他の作家なら大嫌いな設定なのに、佐藤正午だと読めてしまうというのは、何なんでしょうね。はまる人は佐藤正午にはまるでしょうね。

たいしたことではないですが、本の中に何回も出てくるトーストの上にリンゴの薄切りを載せるというのは、美味しくないのではないでしょうか。

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_ 笑う学生の生活 - 2012/03/11 18時07分15秒

小説「アンダーリポート」を読みました。

著者は 佐藤 正午

15年前の未解決事件
古い記憶から見えてくる真相とは・・・

非常に淡々と語られていく
無駄のないといえばよいのか

ミステリーなのだが
大きなトリックがあるわけでもなく、捻りもない

言ってしまえば 普通...