<ニジンスキー・ガラ>東京バレエ団2012/01/14

今年最初のバレエ鑑賞です。


<レ・シルフィード>
振付:ミハイル・フォーキン    音楽:フレデリック・ショッパン

プレリュード:吉岡美佳
詩人:ウラジーミル・マラーホフ
ワルツ:佐伯智香
マズルカ:奈良春夏
コリフェ:矢島まい、川島麻実子

<ジゼル>のようなロマンチック・バレエ。
白いチュチュを着た空気の妖精たちが踊ります。
東京バレエ団の古典作品を見たことがなかったので、群舞がどうなのだろうと興味がありました。座席がよく、全体が見渡せられるところだったので、群舞の踊りがよく見えました。体型も踊りもそろっており、これが東京バレエ団の・・・という評判を垣間見られました。
群舞が出てくると、一週間の疲れからか(笑)ウトウトと・・・。

<薔薇の精>
振付:ミハイル・フォーキン   
音楽:カール・マリア・フォン・ウェーバー

薔薇:ディヌ・タマズラカル
少女:高村順子

<薔薇の精>も二度目です。
前回はオペラ座のエイマンのでした。タマズラカルはマラーホフ期待の若手だとのこと。色気の感じられない薔薇の精でしたが、薔薇には色気はいらないか・・・。
ディヌ君は前回<チャイコフスキー>で見ていました。

<牧神の午後>
振付:ワツラフ・ニジンスキー
音楽:クロード・ドビュッシー

牧神:後藤晴雄
ニンフ:井脇幸江

なんとも不思議な踊りでした。
ニジンスキーの<牧神の午後>は有名な作品ですが、出てくるダンサーたちは横向き。まるで古代ローマかどこかの壁画風か、と思っていたら、プログラムにニジンスキーが古代ギリシャ陶器の図柄から思いついたと書いてありました。そうそう、ギリシャです。あれは陶器に描いたからああなっているんであって・・・とニジンスキーに言いたくなりました(笑)。
ニジンスキーの踊った当時も「観客はとまどいを隠せず」だったそうです。なるほどとうなずけます。今でも ? という感じです。

演奏が某管弦楽団なので、特に管楽器が心配でしたが、(悪い方の)期待通りの演奏でした。

<ペトルーシュカ>
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー

ペトルーシュカ:ウラジーミル・マラーホフ
バレリーナ:小出領子
ムーア人:森川茉央
シャルラタン:榎本弾
マラーホフ熱演。彼って結構コミカルな役があっていますね。<シンデレラ>では甘いもの好きのバレリーナの役をやってましたから(笑)。

にぎやかな町の様子から始まります。
実は席事態はとっても見やすくてよかったのですが、後ろに座っていた人がひどかったです。友達と自分の娘と一緒に来ているらしいのですが、久しぶりにあったのかおしゃべりがすごいのです。特にこの町の時にずーとしゃべりっぱなし。テレビを見ているのではないのですよと言いたくなりました。

魔法使いに生命を吹き込まれた人形のペトルーシュカは同じ人形のバレリーナに恋します。しかし、彼女はムーア人を誘惑します。二人がイチャイチャやっているところにペトルーシュカが乗り込むと、怒ったムーア人に追いかけられ、最後は殺されてしまいます。
ペトルーシュカの悲哀が胸に染みます。(本来なら、たぶん・・・)

バレエも進化しているんだなということがよくわかる舞台でした。