サラ・パレツキー 『ナイト・ストーム』2012/10/23

この頃、ミステリーの新作がぞくぞくと発売されています。
その中で、私の好きなV・I・ウォーショースキーの最新作が文庫本で9月に発売されていました。


前作で貧乏神だった従妹のぺトラがまたまたヴィクを事件に引きづり込みます。
彼女ってホント、迷惑な奴です。

マリーナ財団で働くようになったぺトラが、パーティに出席していたヴィクに電話してきます。
読書クラブの少女が妹を置いて友達たちと夜中にどこかに出かけてしまい、ぺトラは置いていかれて泣きわめいている妹と一緒にいなくてはならないので、ヴィクに少女たちを探して欲しいと言うのです。
ヴィクが少女たちを見つけたのは墓地でした。少女たちは墓地でカーミラの儀式をしていました。
彼女たちを捕まえようとしたヴィクですが、その時に彼女たちのいたすぐ側に、男が両腕を大きく広げ、脚を閉じ、磔刑をパロディにしたような姿で死んでいるのを見つけてしまいます。
少女たちの中に有名人(大富豪やら上院議員候補やら不法入国者やら)の娘がいたためマスコミが騒ぎ立て、ヴァンパイア殺人とまで言われるようになりました。
死体で発見されたのは私立探偵のヴフニク。
彼が何を探っていたのか、ヴィクは調べ始めます。

五十歳を過ぎたヴィクですが、相変わらずのパワーで真相を突きとめていきます。
明かされる昔の真実。
真実はいつもほろにがいもの。

今回も期待を裏切りません。