今野敏 「阿岐本組任侠シリーズ」2014/09/16



簡単に言うと、今時珍しい、昔気質の本当のヤクザ(ってどんなの?)の阿岐本組の組員たちが、倒産寸前の出版社(『とせい』)や学校法人(『任侠学園』)、病院(『任侠病院』)を再建していくというお話。

この本に出てくるヤクザさんは住民のみなさんに迷惑をかけないように注意して行動し、住民が困っていると、すぐに手伝いを買って出てます。
組長さんを始め組員さんたちはそれぞれに個性的で、読んでいて(ヤクザの話なのに)すがすがしさを感じます。

病院や学校を再建するために、入れ物が大事だということで、組長さんはまずは掃除から取り掛かります。
汚い所にいると、心が荒んできますものね。
汚い所にごみを捨てても平気でも、綺麗なところにごみはなかなか捨てられませんものね。(私はごみ箱以外のどこにもごみは捨てませんがね)
病院の受付の人がお花をもらってから変わるというのも、ありえます。

組長の道楽に付き合うナンバーツーの日村の中間管理職にありがちな苦悩なんか、笑っちゃいました。

あまりにも上手く行きすぎじゃないと思うかもしれませんが、まあ、いいじゃないですか。
軽い読み物が欲しい時にお勧めの一冊です。



ちょっと暑くなると、舌を出すわんこです。
夏の期間、クーラーをずっと入れていたせいでしょうか?
人間も季節の変わり目に具合が悪くなりますからね。
犬もそうなのかもしれません。