石田衣良 『獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパークⅩⅤⅠ』2020/09/22



今回、池袋のトラブルシューター、真島誠、通称・マコトが扱うのは、タピオカ抗争とラブホテル強盗、バースデーコール詐欺、そして児童虐待マニアです。
いつもよくこういう時代にマッチした話題を探してくるなと感心しています。

「タピオカミルクティーの夢」
タピオカはもう終わってしまった流行ですけど、昨年の話と思って読めば問題ありません。
若者に人気のタピオカ店をやり始めたのが、マコトの元同級生で羽沢組系氷高組の交渉部長のサルです。
彼はこう言っています。
「おれたちみたいな人間は、たとえ儲かるとわかっていても、こつこつと地道な商売を毎日続けられるようにはできていない」
そうなんだろうか?そういう仕事(〇暴は仕事か?)でも長年続けて行けたら根性あるんじゃないかしら、と思うのは素人だからかしら。
物語の中でタピオカ店跡がクスリを売る場所になってしまいますが、気づかないだけで、結構身近でクスリが売られてたりするのかもしれませんね。
クスリに対する好奇心があることはわかりますが、断る勇気を持ちましょうね。
手を出してしまうと、マコトみたいな人はいないし、誰も助けてくれないと思った方がいいですよ。

「北口ラブホ・バンディッツ」
東京でラブホが一番多い町 
1位・新宿、2位・池袋、3位・渋谷だそうです。(『獣たちのコロシアム』より)
鶯谷付近も多いんじゃないと思って区で調べてみると・・・。
1位・新宿区、2位・豊島区、3位・台東区、4位・渋谷区でした。
(2016年6月6日号、「月刊SPA!」より)
どうでもいいトリビアでした(笑)。

「バースディコールの甘い罠」
バースデーコール詐欺なんて、聞いたことがないけれど、実際にあるのかしら?
石田さんの創作っぽいですね。
私など知らない電話番号には出ないし、コールバックしないし、家電はいつも留守電にしておくのですが。
気にせず、どんな電話にも出る人がいるのですね。
そうじゃなければ、電話を使った詐欺が多いので、気をつけましょうという注意喚起があるはずないですよね。
電話を使った詐欺に遭わないようにするには、知らない電話番号には出ない、これしかないです。
気をつけましょう。

「獣たちのコロシアム」
表題の『獣たちのコロシアム』で扱っているのが、児童虐待です。
こんな親がいるのかと思いますが、いるんですねぇ。
ニュースになったのを見ると、若い親が虐待と思わずに、虐待をやっているような感じですね。
本では、虐待をしている親が、自分のやっていることを自慢するようにビデオに撮り、ダークウェブで公開し、シェアしているサークルを扱っています。
児童虐待する人はマコトではないけど、「人間じゃない」と思います。
子供に関することは、特にマコトは許せません。
凄腕ハッカーのゼロワンが今回は無料で仕事をしてくれています。
彼も何やら不思議な人ですが、家庭で何かあったのかもと思えます。

現代社会にはびこる犯罪を扱ってはいますが、明るい未来を感じさせるように終わるところがいいです。
マコトもタカシも老いていきますが、それでも「死ぬまで」キングでいて、トラブルシューターでいてもらいたいです。


敬老の日のおやつ。


長野の小布施堂の栗のお菓子の詰め合わせです。
すでに食べてしまいました(笑)。
この頃、体重が増えて困っています(恥)。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2020/09/22/9298121/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。