「テミスの不確かな法廷」シリーズを読む2026/02/14



直島翔 『テミスの不確かな法廷』
安堂清春は任官七年目の裁判官で、本州のもっとも西に位置するY地裁に勤務している。
彼は周りに変わった人と思われている。
彼は十歳の時に発達障害、つまり人の気持ちを読み取るのが苦手な自閉スペクトラム症(ASD)と衝動性がじっとしていることを許さない注意欠如多動症(ADHD)と診断されていた。
このことを知らない人にとって、彼の言動はこの上もなく不可解なのだ。

そんな安藤が受け持った事件は2つ。
一つはY市の副市長が襲われた詐欺未遂の傷害事件。
取り調べでは一度も否認したことがない被告人が法廷で起訴事実を否認した。
弁護士は面会しても被告人は何も訴えてこなかったという。
安堂は弁護人を解任するが、これは異例なことで、裁判官忌避の申し立てが出るかもしれない。
しかし、安堂は何かが気にかかったのだ。
安堂は動く。

もう一つの事件は、音楽教師をしている妻が数学教師の夫をメトロノームで殴り殺したという事件。
取り調べで、何故か妻は微笑みながら殺害を供述した。
気になる安堂。

直島翔 『テミスの不確かな法廷ー再審の証人』
安堂清春は任官して八年目の特例判事補。
今回、彼が扱う事件は三件。
一つ目は、顧客の貸金庫から七千万円もの現金を盗んだとして窃盗罪に問われた銀行員の裁判。
二つ目は、隣の引退した大学教授の飼い犬、「ハヤート」という名のサルーキに殺鼠剤を混ぜた餌を故意に食べさせ殺したとして、器物破損罪と動物愛護法違反の罪に問われた事件。何故か匿名申請が出されている。
三つ目は、娘の目の怪我の治療がうまくいかず、そのことで口論になり、眼科医を殴り殺し、殺人罪で服役していた男が冤罪を訴えて再審請求を繰り返していたが、意識不明の状態で見つかった。安堂は再審裁判を行うことにする。

自分の頭の中に浮かんだ違和感を、安堂は放ってはおけない。
「わからないことがわからないのは、わからないことがわからないからだ」
つきつめていくと、事件の別の顔が現れてくる。

私は一巻を読んだつもりで二巻を先に読んでしまい、一巻を読んでいないことに気づきました。
一巻よりも二巻の方が安堂のADSとADHDの様子が密に描かれています。
そのためか、二巻の最初の方が少し読みにくかったです。
自分も少しコミュ障的なところがあるんじゃないかと思っていましたが、安堂はそんなもんじゃなかったです。
「定型発達者」のような暮らしを維持していくことは、彼にとってとても大変なことだろうなぁと思いました。
この頃、発達障害の子どもが増えていると言われていますが、関わっている人たちも大変でしょうね。

安堂は家庭に恵まれなかったように思っていましたが、二巻の最後の章を読むと、どうもそうではなさそうに思えました。
父親にも何か深い考えがあったのではないのかと思ったのです。
続編で安堂の両親のことを書いて欲しいです。

最初の傷害事件で出会った弁護士の小野崎乃亜が安堂が安堂のいい理解者となっています。
彼女は土星人を理解できる変種の地球人なんでしょうかww。

なるほどと思ったのが、「いい思い出の倉庫」と「つらい思い出の倉庫」のことです。「いい思い出の倉庫」は開きづらいそうです。
そういえば私もつらい思い出の方をよく思い出します。
これからは頑張って「いい思い出の倉庫」を開けるようにしますわw。

NHK総合で「テミスの不確かな法廷」がドラマ化されて放送されているそうですが、AmazonのPrime Videoで見られることに気づきました。
ドラマでは安堂清春役が松山ケンイチで、小野崎乃亜役が鳴海唯です。
一話だけ見てみましたが、悪くはないなという感じです。
原作と役の性別が変わっていることがありますが、何か意味があるんでしょうか。
細かなことで違いがありますが、ドラマにすると仕方がないことなのでしょうね。
Prime Videoでいつまで見られるかわからないので、早めに続けて見ていこうと思います。


<バレンタインのチョコレート>
今年のチョコは、3つ。


上のチョコレートに紅茶が入っているのが本命チョコで、下のチョコはムーミンたちがかわいいので買ってみました。
咳用の甘いシロップやトローチとかのど飴をなめているせいか、ムーミンチョコを食べてみると…ダメでした。夫に食べてもらいます。
この他にクッキーも頼んでいるので、そちらは大丈夫かな?
だんだんと甘い物が食べられなくなります。
体にはいいかもww。