ブレンダ・デーブィス 『チャクラ&パワーストーンの癒し』2006/12/19

今日紹介する本には、各チャクラにどんな意味があって、どんな石がいいのか、チャクラをヒーリングするためのエクササイズなどが詳しく書いてあります。

前にエンジェル・リーディングをしてもらった時に、ハート・チャクラとスロート・チャクラが小さくなっていると言われました。
この2つのチャクラを特にヒーリングしていこうと思っています。
ハート・チャクラはちょうど胸の辺にあり、

「人間性を支える下位のチャクラと霊性につながる上位のチャクラの架け橋であり、すべてのものに対する隔てのない博愛を司ります。健康なハート・チャクラを持つ人は、真の愛とは自由であると知り、適切な距離を保ちながら執着することのない、よりよい関係を生みます。楽天的な考え方やものの見方をし、また他者をゆるすことができます。」

ハート・チャクラがブロックされていたり、損傷を受けていると、心臓と循環器系の問題や高血圧、狭心症、そして不整脈の症状が起きやすいらしいです。不整脈がそういえば、あります。
現在進行中で有害な状況から離れれば、改善される場合があると書いてあります。
そう言えば、前に苦手な人がいなくなったとたんに、不整脈がなくなったことがあります(笑)。
愛の波長はピンク色。
ハート・チャクラのバランスを整えるのには、緑色とピンク色のパワーストーンがいいそうです。
そう、ローズクオーツとかアベンチュリン、マラカイト、翡翠などです。

スロート・チャクラが小さくなっているのは、首の手術をしていますから、そのせいかもしれません。(もしくは、スロート・チャクラが損傷を受けていたから病気になったのでしょうか?)
スロート・チャクラは、「言葉による自己表現、つまり発話、自己表現、そして聴覚を司ります。」「首と、その関連器官のすべてをその光で包み、それらの器官の健康を維持します。」
このチャクラのヒーリングストーンは、ターコイズとフローライト、ブルーレース・アゲート。そう青い石です。
どの石も嫌いではないので、大事に身につけていこうと思います。

パワーストーンはいっぱいあって、どれを身につけようかなかなか決められないものです。
本によると、その時はじーっと石を見ていると、突然これだ!とひらめくそうですよ。
石の持っている意味などを調べたい人はこの本を参考にしてください。

桐野夏生 『魂萌え!』2006/12/20

桐野夏生の書くものといったら、『柔らかな頬』とか『グロテスク』のように、人間の嫌な面をこれでもかっていうぐらい強調して、書くように思っていました。
ところが、この本は違っていました。

では、想像してください。
あなたが59歳の家庭の主婦で、夫に対して全く疑うことをせず、退職した夫と老後をのんびり過ごそうと思っていたと。
ところが、ある日、夫は帰らぬ人になってしまいました。 
あまりに急で、あなたはどうしたらいいかわかりません。
今まで音信不通のようになっていた息子が帰ってきました。
その息子は母に一緒にくらそうといいます。
しかし、息子はアメリカでやっている仕事が上手くいっていないようです。
日本に帰ってきたいので、一緒に暮らそうと言い出したようです。
あなたは息子と一緒に暮らしますか?

なんと夫に愛人がいたのがわかります。
自暴自棄になったあなたに、妻がいますが、優しい素敵な男がモーションをかけてきました。
さて、一緒にホテルに行きますか?

59歳の女の気持ちなんか、わかんない。そう思うかもしれませんが、この本を読むと、リアルにわかります。
もう若くはない、かといって枯れるには早い、そういう女の揺れる気持ちが。

今相棒に死なれると、新しい相手をまだ見つけられるとは思いますが、59歳だったら、微妙です。う~ん・・・アレ?そういうことを考える本ではないって、笑。

配偶者を亡くすのが、一番のストレスだということを聞いたことがあります。
自分が先か相手が先か、全くわかりませんが、心の準備はいつでもしておきたいものです。(とはいっても、この主人公のように血迷いそう・・・)

リンダ・フェアスタイン 『埋葬』2006/12/25

マンハッタンの地方検察庁性犯罪訴追課長のアレックス・シリーズ第7作目です。

四年前に活躍していたシルク・ストッキング強姦魔がまた行動を始めました。
同窓会のパーティに行ったアレックスは、パーティが開かれていた、アメリカの作家エドガー・アラン・ポーが一時期住んだという古いアパートで、偶然に白骨死体に出くわします。
シルク・ストッキング強姦魔は、次におそった女性が抵抗した時に落とした、メトロ・カードの記録から身元が割れていきます。
その一方、白骨死体は、さながらポーの小説『早すぎた埋葬』に書かれていたように、生き埋めにされたことがわかります。
この骨が誰のもか知っていると言っていた医師が、これもポーの作品に出てきたように、滝壺から落ちて死に、死の直前に彼は<レイヴン協会>に電話をしていたのがわかります。
調べてみると、この協会は熱狂的なポーのファンたちの集まりでした。

ポーの短編は何編か読んだはずですが、あまりよく覚えていませんし、ポーの人となりは全く知りませんでした。
この本で初めて、両親が若くでなくなってしまい、叔父さんに世話になるのですが、あまり親身になってもらえなく、それを怨みに思っていたということを知りました。
アランはおじさんの姓だそうで、エドガー・A・ポーと書いてあるのが多いと思います。叔父さんに対する恨みからか、めったに「アラン」は使わなかったそうです。

「大鴉」は若くで亡くなった妻ヴァージニアに向けて書かれているそうです。
ヴァージニアには9歳頃から目をつけていて、13歳(ポーは27歳)になるのを待って結婚したそうですが、ポーってペドフィリアなのかしら?
生活が貧しかったためか、彼女は24歳の若さで亡くなり、それ以降ポーはアヘン中毒になり、自暴自棄の生活をし、妻の死から2年後に40歳で亡くなるのです。

アレックスたちは<レイヴン協会>に関する調べを進めていき、犯人に行き着きます。
ポーの好きな人には嬉しいミステリーでしょう。
今度ニューヨークに行くことがあったら、この本に出てくる所に行ってみようと思いました。

ダイアン・デヴィットソン 『クッキング・ママの遺言書』2006/12/26

ケータラーのゴルディが活躍するシリーズの13作目。

法律事務所のケータリングを引き受け、朝食と軽食を用意するために、夜中にパンの材料を事務所に持って行ったところ、ゴルディは友人のダスティ・ラウトの死体に躓いてしまう。
この法律事務所にはいたずら好きがいて、コーヒーを用意すると、誰かがジンを水の代わりにいれていたり、畳んだテーブルクロスから生きた蛾がでてきたりと、いたずらも半端じゃない。
だから最初は冗談でダスティが横たわっているのだと思っていただが、いつまでたっても起きない。
ダスティは近所にすんでいる女の子で、貧しいくらしをしていた。
お兄さんは留置所で亡くなり、彼女は高校時代に美術の教師に妊娠させられ、彼女だけが放校された。
やっとこの頃、運が巡ってきて、パラリーガルとしての訓練を始めたばかりだった。
死ぬ前にダスティは男の存在をにおわしていた。
高価なブレスレットと日記に書いてあったミスター・Oとは一体誰なのか?
ダスティの母親のサリーから犯人を捜すように頼まれ、ゴルディは事件を探り始める。

ゴルディの息子アーチの異母弟ガスや相変わらずの友人マーラ、夫の鏡のトム、ケータリングのアシスタントで家族同様のジュリアン。
これらの人たちがいい意味で、このミステリーに味わいを与えてくれています。
さて、ゴルディは犯人を捜し出すことができるでしょうか?

ニール・ドナルド ウォルシュ 『神との対話 世界的な真実について』2006/12/27

       久しぶりの富士山 

『神との対話』普及版3&4巻を読みました。
神さまは絶好調。キリストなどのマスターと私たち凡人の違い、それは常に同じことを選択せるということだそうです。
何度も何度も、同じ選択をして、意志が現実になるように…。
考えてみると、私の選択なんてフラフラしていて、こう決めたのに、誰かに何か言われたりしたら、変わってしまいます。
それだけ、強い選択ではなかったということですね。

神さま曰く、「何かを選ぶなら、全力をあげて、心から選びなさい。いいかげんな気持ちではいけない。選び続けなさい。前進しつつけなさい。決意をもちなさい」
「あなたが求めるなら、何でも「与える」。それがあなたにとって「良い」ことでも、「悪い」ことでも」
「魂はあなたの感情に語りかける。だから、自分の感情に耳をすましてごらん。感情にしたがうこと。感情を大切にすること」

私たちは感情はいけないものと言われてきていませんか?
理性を持ちなさい。
理性が人間と動物を分けている。
でも、この神さまは感情に従うようにといいます。
下手をすると、自分の感情がどこに行ったのか、わからなくなったりしていませんか?
特に、傷ついたとき、傷ついていないというフリをしていませんか?

神さまは、衝撃の事実を言います。
「ヒトラーは天国に行った。何故なら地獄などないから」
信じられますか?
神は言います。ヒトラーという経験が可能になったのは、グループ意識の結果だと。
何百人の人たちが協力し、支援し、積極的に服従しなければ、ヒトラーは何もできなかった。
ナチの運動を発展させたのは、集合意識であった。
ヒトラーはそのチャンスをつかんだだけだ。
日本が太平洋戦争に突入していったのも、この集合意識があったからなのでしょう。
世の中に起きた、そして起きている悲劇的ことは、この集合意識のなせるわざなのでしょう。

「時間的な意識がすべてで、経験を創りあげる。グループの意識は強力で、言語に絶する美しさやみにくさを生む。どちらになるか、選択するのは常にあなたがただ」

神はこうしなさい、とかこうありなさい、ということは言いません。
何故なら、彼は良い・悪いの価値付けをしないから。
我々に選択の余地を与えているのです。
選ぶのは私たち。
神がこの本で言っている社会を私たちは果たして選んでいるでしょうか?

重松清 『哀愁的東京』2006/12/28

『哀愁的東京』は重松清の作品で、彼の書いたものの中では、後書きでも述べているように、特殊なものです。
子どものことや家族のことを書いたものではないからです。

主人公は元(?)絵本作家でフリーライター、40歳進藤宏。
結婚していて娘がいるのだけれど、妻と一緒にアメリカに住んでいます。
娘とは年に一回会えばいいほう。
フリーライターという立場から出会う、いろいろな人たちとのことを書いた話です。
ネット証券でもうけた男が、大学時代に通ったのぞき部屋「アリスの部屋」で働いていた、看板女優アリスに会う話、進藤が書いて賞をもらった絵本、「パパと一緒に」に出てくるピエロたちとあかねちゃんの話、元アイドル、ヒロミの話、盛りを過ぎてもSMの女王を続けていて孤独死する女の話…。
そこに書かれているのは、東京のちょっとした街角で日常的にあるような、そんな話です。(SMとかのぞき部屋は普通ではない?)
中年といっていい世代に入っている孤独な一人の男がからんでいるので、哀愁を帯びたものになっています。
生きていくことの哀しさをはらんだものなのです。
東京というものは、そういう所なのかもしれません。
特に地方から出てきたものにとっては…。

この本に出てきた心理ゲームを載せておきます。
進藤の絵本に惚れ、ぜひとも新しい絵本を作ってもらいたいと思い、出版社に勤めたシマちゃんの出した心理ゲームです。
紙と鉛筆を用意してください。
「ボウ」という感じを思い出してください。まず最初に思い浮かべたものを書いて下さい。2番目に、3番目に…と5番目まで書いてみてください。
書き終わったら、「棒」とか「帽」のようなメジャーなものは消してください。
残った漢字が今のあなたを表しているといいます。
どうでしょうか?
因みにうちの相棒は、「防」「暴」「坊」「棒」「冒」でした。どういう心理なのか、私にはわかりませんでした。

久しぶりに会った娘が中国語に凝っていて、いろいろなことに「的」をつけるという話がありました。
明朗的奮闘、困難的数学、惰性的毎日など、結構おもしろそうですね。
進藤にとっての東京は「哀愁的東京」ですが、あなたにとってはどうでしょう?
私には…困惑的東京、幻想的東京、神秘的東京、我慢的東京、物質的東京、喜劇的東京、う~ん、どれでしょう?

溝口あゆか 『「やりたいこと」が見つかるスピリテュアル・マップ』2006/12/29

この本はついこの間出版された本で、どちらかというと20代の女性に向けた本のように思います。
自分の進むべき道に迷っていて、何か指針が与えられればいいな、とか運命の人はいないのかな、などと思っている女性向きです。
私なんかは、いいわね、夢があってなどと思ってしまいますが、笑。

スピリテュアル系の本を読んでいると、よく出てくるのが、「感情を大事にしなさい」ということです。
この本でも、同じように書いてあります。
喜怒哀楽を出してもいい。でも一番大事なのは、「本当の気持ち」で、何をしているときがあなたにとって「喜びを感じる」時なのか?

私たちは「エゴ・トーク」に毒されていると言います。
何かをやろうという時に、できないのではないか、などという不安で立ち止まってしまうことがあります。
何故不安に思うのか?よくよく考えてみると、他人からの評価を自分からの評価のようにしてしまっているからなのです。
親から、教師から、常にあなたには出来ないという評価をされ、それが心の中にしみついていることがあるのです。
私たちにまず必要なのは、そういうエゴ・トークに気づくことです。

自分自身のことを考えてみると、「~できないのでは」とか、「どうせ私なんか」、「どうせ失敗するんだ」、「仕事は好きじゃないけれど、続けていくことに価値がある」などなどいろいろなエゴ・トークがあります。

次に「ハート・トーク」を聞いてみることです。
ハート・トークとは「魂の心」、「感情の声」だと言います。
でも注意しなければならないのは、感情の声には2種類あって、「エゴ・トークが生み出した感情」と「ハート・トークの生み出した感情」があるそうです。
ハート・トークからの感情を聞くために、この本の主題の「スピリテュアル・マップ」が役にたつそうです。(作り方は本を読んでね)

面白そうなので「スピリテュアル・マップ」書いてみました。
「子供の頃の『好』」はいろいろと出てきます。
子供といっても、大分前になるので、大学を卒業して仕事をしだした時期までを入れてみました。
なんか現在の私って、『楽』を減らして生きていっているんだなっと思いました。
一番残念なことは、スポーツ(テニス)をやっていないことです。
スポーツをしているときは何も考えないので、心が解放されて良かったのですが、首の病気やテニス肘をしてしまい、2年以上もやっていないのです。
今は膝が心配ですが、そろそろ何かやるのもよさそうですね。

マップを作った後は、欠かせないものや絶対経験してみたいもの「トップ10」を作ります。
その10個の中なら5つに絞り、優先順位をつけます。
日にちを置いて、何回もやってみるといいそうです。
テーマが見えてきたら、こんなことで仕事になったらいいな、とかこんなところで働けたらいいなとか思うことを書いていくと、将来のヒントになるそうです。

私が一番気になるのは、「エゴ・トーク」です。
エゴ・トークをなくす方法もでていたので、やってみます。
ノートを用意し、左のページにエゴ・トークを書き、右のページにハート・トークを書いていきます。
エゴ・トーク側には不安に思っていることや心配していることを書きます。
例えば、「なんで○○から電話がこないのだろう」「嫌われたのかな」など。
そして、ハート・トーク側にその不安を打ち消す言葉やアファメーションを書きます。

ここで、「アファメーション」って何?と思いませんでしたか。
「アファメーション」とは、「断言する」ことによって「確認する」ことだそうです。
要するに、肯定的な断言(アファメーション)を自分に繰り返していくと、だんだんとそれが潜在意識に浸透していって実現しやすくなるということです。
大事なことは、「肯定的であること」と「繰り返すこと」だそうです。
アファメーションには、「私は、自分らしく生き、喜びに満ちています」、「私は常に守られています」などのようなものがよいそうです。
自分で一番ぴったりくるものを作るといいでしょう。
このアファメーションを一日に何回も唱えるといいそうです。
朝晩とか、仕事中に自信がなくなったときなどよさそうです。
鏡を見ながらいうのがお勧めだそうですが、人のいないところでやらないと、この人危ない、とか思われそうですね。
私が選んだアファメーションは、「わたしは今のままの私で十分です。宇宙は常に私の味方です」かな?
心のクセに気づき、それをいい方向へもっていくといいようです。

この本は簡単に読めますので、興味を持ったら、是非読んでみてください。