ローラ・チャイルズ 『イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部』2007/05/07

チャールストンで『インディゴ・ティーショップ」を経営しているセオドシア・ブラウニングのシリーズの四作目です。
いつも思うのですが、出てくるお茶とお菓子、ランチが、もう美味しそうで、家の近くにこういうティーショップがあれば、毎日通うのにと思うほどです。

今回はセオドシアが、海ガメの赤ちゃんが無事に海へ入っていくようにと見守る、海ガメ保護ボランティアをやっている場面から始まります。
残念ながら、そこで死体を見つけてしまうのです。
その死体は、ティーショップのティー・ブレンダー、ドレイトンの友人で骨董商のハーパーでした。
ハーパーは骨董商や歴史マニアが集う「イングリッシュ・ブレックファスト倶楽部」に入っていました。
セオドシアはドレイトンの友人だということで、事件を調べ始めるのですが…。

セオドシアの友人でブティックのオーナーのデレインが、今回は傍若無人に活躍しています。
彼女は<ファッション・バッシュ>という募金活動のためのファッション・ショーを開催するために飛び回っています。
しゃれたレストランで、彼女の知人たちが彼女の店で扱う服を着るというファッション・ショーを行い、ラベンダーとレースのお茶会も一緒に開催するという趣向です。
デレインの強引さに、みんなは困っているのですが、断り切れずに、何故か彼女の思い通りに動いてしまうのです。
彼女のお姉さんまで登場して、手癖の悪さで、みんなに迷惑をかけます。

本の中に出てきて、どういうものか気になるのが、「ティー・ラブ」という肉や魚に風味をつけるスパイスです。
ラプサン・スーチョン(紅茶の一種)、カイエンペッパー、海塩、ガーリック、乾燥マスタードが入っているそうです。
肉につけるといいそうで、一度食べてみたいものです。

読んでいると美味しい紅茶が飲みたくなりました。