可愛い写真集: quiet colors

同僚が可愛い写真集を持っていたので借りて見ました。

一冊目は、川島小鳥の『未来ちゃん』。
「みらい」でしょうか、「みく」でしょうか、それとも「みき」？
調べてみると、この女の子の名前は「未来」ではないとか。
そのまま「みらい」と読めばいいのでしょうね。

２歳の女の子の一年を追った写真集です。
住んでいるのは新潟県の佐渡島で、川島さんの友人の娘さんだそうです。

ちょっと今時いそうもない女の子です。
青っ洟と赤いほっぺ。
泣いたり、笑ったり、食べたり、色々な表情が素敵です。
時々じっと見つめる顔は女の子らしからぬ色気があります。
何物にも毒されていない純真な顔がここにはあります。
このまま育って欲しいと思いますが・・・。


もう一冊は『ブタとおっちゃん』。

かわいい女の子の後に・・・と思うかもしれませんが、ブタがとってもかわいいんです。
おっちゃんはぱっとしないただのおっちゃんですが、ブタに対する愛情が写真から溢れてきます。
今は養豚も機械化が進んでいるといいますが、おっちゃんは奥さんと二人で1200頭のブタを育てていました。
写真を撮った方はプロではなく、元県庁職員だとか。10年に渡りおっちゃんの元に通い、写真を撮り続けたそうです。
残念ながらおっちゃんは体を壊し、もう養豚はやっていないそうです。
ちょっと前なら、こんなおっちゃんがたくさんいたのでしょうね。

ブタと一緒に寝ていたり、ブタの世話をしながら煙草をくわえていたり、ビールを片手に持っていたりと、おっちゃんは楽しみながらブタを育てていたんですね。
（といってもたまたま写真を撮る時に煙草を吸っていたり、ビールを飲んでいただけなのでしょうが）
こんな風に育てられたブタなら、さぞ美味しいことでしょうね。
食べてみたかったわ。

二冊とも、古き良き昭和の日本が写っているように思いました。