ターシャ・アレクサンダー 『レディ・エミリーの事件帖 円舞曲は死のステップ』 ― 2017/05/06
カーネルおじさんが子供の日には兜をかぶっていました。
意外と似合うかも。
レディ・エミリーの事件帖シリーズの三作目。
結婚式が延期になり失意のエミリーは、友人の頼みで校外にある屋敷に滞在することになる。
嬉しいことに婚約者のコリンも一緒にいるのだが、招待客のクリスティアナという女性とコリンは昔、何やらあったようだ。
嫉妬に悩むエミリー。
その上、屋敷の主のフォーテスキュー卿からコリントとの結婚を阻止すると言われてしまう。
どうも自分の娘がコリンに惚れたので、二人の結婚を邪魔することに決めたようだ。
それだけでも大変なのに、クリスティアナもコリンを愛している、二人の結婚は許さないと言ってくる始末。
そんな時に狩りの最中にフォーテスキュー卿が頭部を撃たれて殺される。
前日に親友のアイヴィーの夫、ロバートがフォーテスキュー卿と口論をしていたことから、ロバートは逮捕されてしまう。
友人の夫を救うために、手がかりとなるウィーンから来た手紙の主を探すため、エミリーはウィーンへと旅立つ。
今回の歴史上の人物は、ルドルフ皇太子の自殺で心痛める皇妃エリーザベトです。
次に誰が出てくるのか、楽しみです。
政治的なことが殺人に関係するのかと思ったら、肩すかしでした。
ちょっと残念。
シリーズが進むたびに、しっかりとした自立した女性になっていくエミリーです。
今回のことでコリンはエミリーを自分の片腕として認め、これから一緒に仕事をしていきそうな感じです。
世界は戦争へと向かっていきますが、エミリーはどういう働きをするのか、楽しみに次回作の翻訳を待ちます。
最後にクレムトの言葉を。
「愛は常に変化するものだ」
「愛は来るべきときが来ればやってくる。そして、去るべきときが来れば去っていくものだ」
本当にクレムトが言ったかどうかはわかりませんが、本に書いてあったのですが、含蓄のある言葉です。
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