森谷明子 『花野に眠る 秋葉図書館の四季』2017/08/30



『れんげ野原のまんなかで』の続篇。

れんげ野原にある秋葉図書館。
その図書館に勤める三人の司書は、訪れる人たちの悩みや謎を秘かに聞き出すのが上手です。
今回のターゲットはおじいさんの所に遊びに来ている男の子のようです。

そんなある日、図書館の隣地で白骨死体が見つかります。
一体誰の骨なのか。
調べていくと地主の秋葉家にかかわる秘せられた悲しい恋の物語がありました。

この本を読んで、図書館の司書って暇なのね、と思う人がいるかもしれませんが、実際は忙しいそうです。
今や公立の図書館は外部委託されている所が多く、公務員の司書になりたくても狭き門。
図書館の求人を見てみると、時給が安いし、思った以上に体力を使う仕事なので直ぐに辞める人が多いとか。
図書館スタッフの持病で多いのが、腰痛と腱鞘炎だそうです。

レファレンスを利用したことがないのですが、すぐにこの本だとわかる司書の方が本当にいるのでしょうかね。
あまり図書館を利用しない私ですが、こんな司書さんがいる図書館だったら利用してもいいかなと思います。

秋葉図書館の四季というのですから、後、二冊は出る予定なのでしょうね。
次はどんな本が出てくるのか楽しみです。
できれば大人の本がいいのですが・・・。