中島久枝 『ふたたびの虹 日本橋牡丹堂菓子ばなし三』2018/07/31



4つのお話。
女房に先立たれ、ふさぎこんだ父親の話と小萩の同僚の留助の恋物語、子どものお祝いに加賀のお菓子をと望む若妻のお話、そして、三味線弾きの千代吉と江戸家老に嫁いだ娘のお話。
どの話もお菓子が人の頑なな心を溶かします。

世の中には色々な楽しみがありますが、食べることが一番、手近で誰でも楽しめることです。
その中で特に思いがこもっている食べ物は、心の滋養になりますね。

主人公の小萩の修行も思い人の伊佐とのことも、今回は進展がありませんでした。
でも、千代吉に言われた、「心配しなくていいんだよ。どっちの道を選んでも、あんたが幸せになりたいと思ったら幸せになれる。幸せの形は人それぞれなんだ」を胸に小萩はお菓子の修行を続けていくのでしょうね。

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