M・W・クレイヴン 『ブラックサマーの殺人』2022/03/09

キエフ・バレエが来日公演ができなかったので、今年の1月27日に現地ウクライナで収録された「白鳥の湖」全編を無料配信してくれました。
こちらでご覧ください。


ストーンサークルの殺人』に続く、ワシントン・ポー・シリーズの二作目。


国家犯罪対策庁(NCA)の重大犯罪分析課(SCAS)部長刑事、ワシントン・ポーは予算会議に出ている時にフリン警部から呼び出される。
カンブリア州警察のギャンブルが彼からの連絡を待っているというのだ。

カンブリア州警察本部に行くと、アンドルー・リグ刑事が6年前のエリザベス・キートン事件のことでいくつか質問があると言う。
六年前、三ツ星レルトランのオーナーシェフ・ジャレド・キートンの娘・エリザベスが行方不明になったとの通報があった。
鑑識が厨房を調べてみると、血痕が発見され、血液はエリザベスのものと一致。
殺人事件として捜査することになり、ジャレド・キートンが逮捕された。
ところが、三日前にエリザベス・キートンが図書館に現れたのだ。
彼女から採取した血液は検体と一致。
ポーは無実の男を刑務所に送ったのか。
ギャンブルはポーに現れた女性がエリザベス・キートンであると納得したいと言って、正式にSCASに捜査への参加を要請した。

事件の再捜査をしている間に、ポーはジャレド・キートンに刑務所まで呼びつけられ、エリザベス・キートンと思われる女性は行方をくらます。
キートンが釈放されると、ポーの立場はまずくなる。
ポーは分析官のティリー・ブラッドショーに協力を求める。

お待ちかねのティリーの登場。私、ティリーのファンですので、嬉しくなりました。ティリー、少し大人になりましたね。
前回に出てきたのか記憶にありませんが、病理学者のエステル・ドイルもいいキャラですね。死体にペティキュアをするなんて、変った趣味の女性ですww。
次回も彼女が出てきて欲しいです。
題名と表紙の絵が古風ですが、内容は今風です。
四作品が出版されていますが、今年の6月には五作目が出版される模様です。
三作目の翻訳が待たれます。

前回同様に面白く読めたのですが、私はカンブリア州が気になりました。
古くはケルト系のカンブリア人がカンブリア語を話していたそうで、湖水地方もある、美しい土地みたいです。
カンブリア語ってどんな言葉かと思ったら、12世紀に消滅していました。
カンブリア州、いつか行ってみたいです。

<今日のわんこ>

相変わらず部屋を走り回っています。
この写真ではよくわかりませんが、また毛の色が変ってきました。
一時期背中が薄い色になっていたのですが、また黒くなってきています。
ヨーキーの毛の色は何回変るのでしょうね。