ヨルン・リーエル・ホルスト 『警部ヴィスティング 鍵穴 』 ― 2022/06/10
先週イギリスはエリザベス女王の戴冠70周年で賑わっていたようですね。
華やかな服装がお似合いで、エリザベス女王は何歳になっても素敵です。
私はコンサートの方に興味があったので、YouTubeで見てみました。
Platinum Jubilee Pageantではエド・シーランが「Perfect」を歌っていました。
エリザベス女王が好きな歌だったりして。
王室の方々がバルコニーから引っ込んだ後に、驚いたことにABBAがが出てきて
「Dancing Queen」を歌いました。
こういう粋なことは、日本では考えられないことですね。
コンサートの前にはエリザベス女王がパディントンとお茶をするビデオが写され、女王の茶目っ気のある顔がよかったです。
〇〇〇からマーマレードのサンドイッチが出てくるとは思いませんでしたwww。
コンサートにはクイーン+アダム・ランバートやロッド・スチュワート、デュランデュラン、エルトン・ジョン、アンドルー・ロイド・ウェバー、ダイアナ・ロスなど往年の大スターが出ていました。
久しぶりに見たロッドやダイアナに年を感じてしまいました。
宮殿の前では誰もマスクをしていないし、ものすごい人混みで、コロナは大丈夫かと心配になりました。
イギリスではコロナはもう過去のことになっているようですね。
『カタリーナ・コード』に続く「未解決事件四部作」の二作目。
ラルヴィック警察の主任警部ヴィリアム・ヴィスティングは検事総長に呼び出される。
引退した元国会議員で、複数の労働党政権で官僚を経験したバーナール・クラウセンが心臓発作で急逝したので、労働党幹事長が機密文書の有無を確認するためにクラウセンの別荘を訪ねたところ、大金のつまった段ボールを見つけたと言うのだ。
ヴィスティングは極秘に少数精鋭のチームを集めて、この金の出所を探るように命じられる。
ヴィスティングは鑑識員のエスペン・モルテンセンと共に別荘に行き、金を調べ、その金を自分の家に運ぶ。
その翌日、別荘が放火される。
火災現場でヴィスティングは検事総長から伝えそびれたと言って、ある手紙のコピーを渡される。
それは2003年にイェルショ湖付近で22歳の若者が行方不明になった事件にクラウセンの関与をほのめかす手紙だった。
ヴィスティングはモルテンセンの他に大手タブロイド紙≪VG≫を退職し、フリーのジャーナリストとなった娘のリーネも手伝わせることにする。
イェルショ湖事件の捜査資料がクリポスのCCG(未解決事件班)に送られていたため、不本意ながらアドリアン・スティレルも捜査に加わわることになる。
捜査していくと、金にまつわる思いがけない事件が浮かび上がってくる…。
『猟犬』では停職処分を受けていたヴィスティングなのに、今度は検事総長の直々の呼び出しです。
ヴィスティングの捜査能力はそれなりに認められているということですね。
スティレルとは敵対関係になるかと思っていたら、なりませんでした。
スティレルは純粋に未解決事件を解決したいので、解決するためには手段を選ばないだけでした。利用される方はたまったもんじゃないですけどね。
娘のリーネはこれからも事件に関係していくのでしょうが、何やら危うい感じがします。彼女は父親とは違い見境なく突っ走るタイプらしいので、危ない目に遭いそうです。
最後にカーチェイスがあり、今までと雰囲気がちょっと変わりました。
あくまでも私の思い込みですが、派手なアクションはなくて、地道な聞きこみなどしかやらないと思っていたのです。
聞きこみだけじゃ読んでる人たちがあきるのかな。私は好きですが。
小学館では「未解決事件四部作」として『カタリーナ・コード』、『鍵穴』、『悪意』、そしてもう一冊を出版するようです。
できれば残りの作品も翻訳してくださいませ。お願いします。
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