エリカ・ルース・ノイバウアー 『ウェッジフィールド館の殺人』2023/08/12



第一作『メナハウス・ホテルの殺人』で旅先のエジプトにいたジェーン・ヴンダリーと叔母のミリー・スタンリーは予定を変更して、アメリカに帰る前にイギリスに行くことにした。
というのもミリー叔母が秘密の娘のリリアンともう少し一緒に過ごしたいと思ったからだ。

イギリスではジェーンたちはミリーの元恋人で、リリアンの養父エドワード・ヒューズ卿の領地に逗留することになる。
ウェッジフィールド館には住み込みでヒューズ卿が雇っている数人の退役軍人がいた。
その中の一人、サイモン・マーシャルは車のメンテナンスをはじめ、さまざまな機器の修理や整備を受け持っていたが、どうも彼はリリアンのことが好きなようだった。

ある日、リリアンと親しげに踊っているのをミリーに咎められたサイモンは怒り、車でものすごいスピードを出して館から出て行ってしまう。
翌朝、朝食を食べていると、エジプト旅行で知り合ったレドヴァースが現れ、館の近くで自動車事故が起きたことを告げる。
乗っていたのはサイモン。スピードの出し過ぎでカーブを曲がったところで車のコントロールを失ったようだが、ブレーキを踏んだ跡がなかった。
車を調べてみると、ブレーキケーブルに細工がされていたという。

リリアンとヒューズ卿のためにこの件を調べてくれないかというミリー叔母の頼みを聞き入れ、ジェーンは事件を調べ始める。

旅行ミステリーだというので読んだら、二作目は全く違いました。
あえて言うとイギリスの男爵の館だからか?私には全く旅情が感じられませんでした。
レドヴァースとの仲も毎回邪魔が入り、なかなか進まず、犯人はすぐにわかってしまうし、ミステリーとしてもロマンスとしても中途半端な感じでした。

三巻目はミリー叔母さんはイギリスに残ったのか、サウサンプトンからニューヨークへの船旅で、ジェーンはレドヴァースの妻と偽っているようです。レドヴァースにリクルートされ、捜査官になってしまったのかしら?
四巻は父を追ってイスタンブールですが、怪しい集団に跡をつけられ、2024年に出版する五巻ではスコットランドのアイオナ島でオカルト集団に潜入するとか。
今回は複葉機に乗っていたので、ずいぶん活動的な女性だなと思っていたのですが、ただのコージーミステリーではなく、なんかよくわからないシリーズになっていきそうな感じです。
三巻を読めば事情がわかりそうです。
意外と早く翻訳が出ているので、原作を読まずに待ちます。

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