休日のわんこたち ― 2024/10/13
東京はまた暑くなり、日中には26℃ぐらいの気温になるようです。
用事を終えてからお散歩に行くと、わんこたちは暑いのか舌を出します。

兄はめったに舌を出すことはないのですが、ここのところ涼しかったので、暑さが身に染みるのかもしれません。

弟はいつものようにお座りをして、ママに抱いてもらおうと目論んでいます。
彼は興奮しやすい性格で、どんな時にもハアハアしています。

写真を撮ろうとすると、兄はカメラを見ようともしません。目線をずらすのが小憎たらしいですww。
パパが水をのまそうとしますが、飲みたくない時はそっぽを向きます。
かわいそうなパパ。

兄はお散歩では脇目もふらずに黙々と歩きます。
その一方、ヨーキー弟は家族みんなでお散歩のときは、ママが気になって仕方がないようです。
ママが後ろにいると近くに来るまで立ち止まるので、この頃、ママはわんこたちの前を歩くようにしています。
そうすると弟がママの後ろについて歩くのです。
そろそろ水を飲むかしら?

やっと飲んでくれました。
少し歩いて、また水を飲ませます。

兄が飲んでいると弟が邪魔をします。

兄は良い子なので、弟に譲ります。

途中で抱いて、休ませます。私たちの住んでいるところは住宅街なので、児童公園に犬は入れません。人間も疲れたのでベンチに座って休みたくても、犬がいると休めません。
犬も入れる公園の近くに住めたらと思いますが、わんこたちが生きているうちに引越ができるかしら…。

家に着いたら安心したのか、弟が座り込み、パパが抱こうとすると嫌がります。
兄は大人しく抱かれます。
両極端の性格の兄弟です。(といっても犬種が違うんですけどねwww)
<今週のおやつ>

DEAN&DELUCAのスフォリアティーネという焼き菓子とフィナンシェ。
スフォリアティーネはまだ食べていません。
前に飲んで気にいったA.Cパークスのルイボスバニラとアールグレーもいっしょに買ってみました。
軽井沢に行く ― 2024/10/15
人気があって予約できなかった宿の予約ができたので、行ってきました。
高速の高坂サービスエリアにドッグランがあるということなので、寄ってみました。

入って右側にドッグランがあります。
結構沢山のわんこたちがいて、家の犬はドッグランに慣れていないので近くまで行って入るのをやめました。

入り口はこんな感じで、土のドッグランです。
ホテルのチェックインまで湯川ふるさと公園で時間を潰すことにしました。
隣がツルヤなので、便利です。

駐車場の横にトイレがあります。

芝生がありますが、犬は入れません。

座ってピクニックなんかできそうですね。

しばらく歩いて行くと、川が流れていました。

軽井沢は思っていたよりも涼しくなかったです。

わんこたちが水を飲みたがりました。

「ママ、何をしているの?」というようにこちらを見ます。

凜々しい兄ww。

水が流れる音っていいですね。

川を辿っていけそうでしたが、ホテルのチェックインが近付いたので、ほどほどでやめました。

ママの後を楽しそうに歩くわんこたち。

東京よりも涼しいはずなのに、舌を出しています。

さて、ホテルに行きましょうね。

兄はとても嬉しそうです。
ホテルは客室ではなくて、犬用コテージに泊まります。
温泉がついているので、食事の前に入りました。

食事は前菜などはビュフェ形式です。

メインのお肉は選べます。
お蕎麦とお肉の丼などを少しずつ食べました。
次の日の朝食もビュフェでしたが、携帯を持っていくのを忘れたので、写真は撮れませんでした。
朝食の後にお散歩をしました。

まず、ホテルの中を歩いてみます。意外と狭かったです。

少し紅葉しています。

コテージはこんな感じです。
ホテルから出て、道路の横の歩道を歩いてみました。

結構車が通ります。

意外と元気に歩きます。

消防車用の消火栓を見つけました。こんな絵が描いてあるんですね。

黙々と歩くわんこたち。
そろそろホテルに帰りましょう。
汗をかいたので、ママがお風呂に入って出てくると、兄が疲れたのか、寝ていました。

寝ている写真を撮ろうとすると、起きちゃいました。

いつもよりも歩いたようです。
チェックアウトの時間までゆっくりして、ツルヤに寄って帰りましょう。
パパはワインを、ママはジャムや珈琲を買います。

高速に入る手前に峠の釜めしを売っている売店があります。
夕食に買って帰ることにしました。一個、1400円です。
仕事があるので、帰りはツルヤ以外どこにも寄らずに帰って来ました。
兄は少し車酔いしたみたいです。
今度は一泊ではなく、二泊ぐらいしたいものです。
一年に一回の検査 ― 2024/10/17
秋を思わせるキンモクセイが咲き、いい匂いがしていますね。

旅行の後、ゲロ臭くなった兄ですが、食い意地だけはいつも通りありますww。
兄は少し耳が聞えなくなっているように思います。
人間も犬も老化しています。
わんこたちはこれと言って持病がないのですが、ママはあります(泣)。
原発性アルドステロン症で、一年に一回、CTとホルモン検査をしています。
原発性アルドステロン症を知らない方のために、簡単にどういう病気が説明しますと、腎臓の上にある副腎が出しているアルドステロンというホルモンが過剰に分泌され、高血圧や血液中のカリウムの低下を引き起こす病気です。
副腎は腎臓と同じように二つあり、左右どちらかの副腎がアルドステロンを過剰に分泌しているのなら手術適用になりますが、両方の場合は薬を飲み続けなければなりません。
治療をしないでいると、血圧が上170以上、下100以上などというとんでもない値になり、脳卒中や心不全などの合併症を起こしやすくなります。
血液検査ではアルドステロンとレニン活性を調べました。
この検査では朝食を抜き、30分、ベッドに寝て安静にしてから採血します。
何もせず、ベッドに寝ているのは辛いのですが、もっといやなのがルートを取られることです。
昨年は上手い看護師さんだったのですが、今年は血管の中をグリグリされ、痛くて、後で青丹ができました。
毎回同じところで採血するので、血管が固くなっていて、刺しずらかったそうです。来年の人には絶対に違うところに刺してもらいます。
原発性アルドステロン症の人のアルドステロンとレニン比は200以上あります。
私の原発性アルドステロン症は軽い方で、アルドステロンとレニン比は昨年、297で、今回、493でした。
CTで見た副腎の腫瘍の大きさや形には変りはありませんでした。
昨年まで気にならなかったのですが、今回は検査費用にびっくりしました。
CTと血液検査で9000円ちょっとだったのです。
昨年もそうでしたっけ?医療費、値上がりしました?
薬もジェネリックか新薬かで負担額が変わるということを薬剤師さんが言っていました。
私の飲んでいる原発性アルドステロン症の薬(ミネブロ錠2.5㎎)はジェネリックがなく一錠91.6円で、血圧の薬のアムロジピン錠2.5㎎は10.1円です。
ミネブロ、結構高いですねぇ。
働いている時は気になりませんでしたが、この頃、医療費が気になります。
とにかく、持病はない方がいいのですが、私の場合、なんで副腎に腫瘍ができたのかがわからないので、避けようがありません。
もっと医学が進歩したらわかるのかもしれませんが、私の命が尽きてしまいそうです。
今できることは、少しでも痩せて、血圧を低くすることぐらいですかね。
暑いので出不精していたら、フィンランド旅行で2㎏痩せたのに、2㎏太ってしまいました。
少し涼しくなったので、出来るだけ外に行き、動きます。そして、太りそうなものを少しにし、野菜を多く食べるようにしますわ。
目標、6㎏減。
できるかなぁ…。

「ママ、ぼくが太ったら、おやつをへらすのに、なんでママは太ったのに減らさないのですか」 by 兄わんこ
アララ、怒られてしまいました。
わかりました。ママのおやつも減らします。
「そうして下さい。その代わりにぼくのおやつはマシマシで、お願いします」
ちゃっかりした兄ですww。
専門職のお仕事の本(文庫本) ― 2024/10/18
本がたまっているので、四冊、紹介します。

南原詠 『シルバーブレット メディカルドクター・黒崎恭司と弁理士・大鳳未
来』
来』
弁理士・大鳳未来シリーズの三作目。
難病、FJAP(家族性若年型アミロイドーシス)の特効薬プロリュードを開発した創薬ベンチャー・フラーリンのパートナー企業、篠原製薬に大手製薬会社三社から、特効薬の特許侵害を理由に、製造中止を求める警告書が届く。
フラーリンの社長、國広一心から頼まれ、≪ミスルトウ特許法律事務所≫の弁理士・大鳳未来はメディカル・ドクターの黒崎の助けを借り、特許侵害かどうか調査を始める。
しかし、プロリュードの製造ラインを止められるのも十二日間のみ。それ以上になると患者の生命が脅かされる。
はたして十二日間で解決できるのか…。
①『特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来』(2022年1月)
②『ストロベリー戦争 弁理士・大鳳未来』(2022年9月)
二作目のキャラ変が続いていて、未来は常識的な弁理士です。
今回は少年の命を守るために、頑張ります。
表紙にメディカル・ドクターの名前がわざわざ書いてあるのは何故でしょうか。
彼が物語上重要な役割を果たしていますが。ネタバレよね。
私が気になるのは、パートナー弁護士の姚愁林。
姚が未来といっしょに活躍するものが読みたいです。
奥乃桜子 『それってパクリじゃないですか? 4~新米知的財産部員のお仕事~』
藤崎亜季は、元彼で、パテント・トロールで荒稼ぎをしている総合発明企画に勤める瀬名良平の策略のせいで、自社の技術情報を漏洩しているのではないかと疑われる。会社を辞めようとまで思い詰めるが、上司の北脇にひき止められ、二人は反撃にでる。
ひょっとしてこれは弁理士の大鳳未来を雇えば、もっと早く解決できたのじゃないですかねww。
北脇と亜希の関係は相変わらずで、いつまで長引かせるのか。
お仕事の本として読んでいるので、どうでもいいのですけど。
①『それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~』
②『それってパクリじゃないですか?2~新米知的財産部員のお仕事~』
③『それってパクリじゃないですか?3~新米知的財産部員のお仕事~』
水生大海 『希望のカケラ 社労士のヒナコ』
社労士のヒナコ・シリーズの三作目。
社労士四年目のヒナコもそろそろベテランの域に達したかな?
今回扱うのは、コロナ禍の雇用調整助成金と補正健康管理措置による助成金の申請の件、正社員と非正規社員間の不合理な待遇差解消の整備、労災保険未加入の件、リモートワークの監視システム導入と副業の件、男性育休の件などです。
興味のある方は読んで見て下さい。
ヒナコの成長が見られて嬉しいです。
①『ひよっこ社労士のヒナコ』
中山裕二郎 『救いたくない命 俺たちは神じゃない2』
「俺たちは神じゃない」シリーズの二作目。
外科医、剣崎啓介の務める麻生中央病院は、慈泉会医科大学病院が手術室の大幅工事を行うため、重症救急患者の受け入れを一時休止するので、重症救急患者の受け入れを増やすことになる。
剣崎は重症の外傷患者の手術経験がほとんどないが、相棒の松島直武は経験が豊富だ。剣崎のピンチの時には松島がうまい具合に現れ、患者の命は助かる。
患者は通り魔、大腸癌の高校時代の恩師、手術室看護師の息子。
通り魔でも命は助けるべきなのかと苦悩し、元患者の子の医学部合格の報告に喜び、人を助け、車椅子生活になったかつての同僚と小学校時代の同級生に思いをはせる。
通り魔の命を救いたくないと思う気持ちはよくわかります。医師も人間ですから。でも、医師としての職業倫理では救わなければならないのでしょうね。
何かあった時に剣崎と松島のような医師に当たりますようにと祈る毎日です。
どの本もお仕事の本として、いい本だと思うので、興味を持った方は是非一巻目から読んでみてください。
豊洲公園に行く ― 2024/10/20
豊洲公園にブルーボトルコーヒー豊洲パークカフェができたという記事があったので、公園に犬を連れて行けるかどうか調べてみました。
そうすると犬はOKでしたが、問題は駐車場です。
近くにあるアーバンドックららぽーと豊洲には犬が乗られるエレベーターがあると書いてあるブログを見つけたので、どんな風なのか確かめに人間だけで行ってみることにしました。
ららぽーと豊洲は10時にオープンしますが、豊洲パークカフェは8時からやっているみたいです。
駐車場は24時間営業で、犬を乗せて駐車できるのはB1と5階、RFのノースポートの駐車場です。

出口を間違えてしまったので、グルッと回ってしまいましたが、ブルーボトルコーヒーの入り口の近くに行けたのでよかったです。
混んでいましたが、ちょうど出ていく人がいたので、座れました。
飲み物を買うだけの人と、カフェで座る人が混在しているので、飲み物が出てくるまでに時間がかかります。
私たちは食べ物も頼んだので、10分近くかかると言われました。

ブランチプレートのサラダとカフェオレ、グリルドチーズサンドイッチとブレンドコーヒーを頼みました。ブレンドといえばドリップだと思っていたら違いました。ちゃんとドリップと言わないと駄目だったみたいです。
混んでいるので、のんびりしたかったら、芝生に座って飲んだ方がいいようです。

前の芝生で、『豊洲パークフェスタ2024』というイベントをやっていました。
芝生広場でやっていたのは、スウェーデンで生まれた「クッブ」というスポーツです。「クッブ」はスウェーデン語で「薪」という意味で、使用する道具はすべて木でできているそうです。
角材(クッブ)に棒を投げて、倒していくというスポーツのようです。

豊洲公園から見た右側の景色。

左側の景色。

正面の景色。

振り返ってブルーボトルコーヒーを見たところ。
この右の方に歩いて行くと、子ども広場があり、遊具で遊べます。
川沿いに進むと、ガスの科学館があります。

科学館の芝生は犬禁止の掲示がありました。
この付近で釣りができるようです。

何が釣れるのでしょうね。
この辺に住むと楽しそうです。
ただ地震がなければいいんですが…。
そろそろ帰りましょうか。
ドックの方へ行ってみます。

途中に絵が飾ってあります。

花木とモニュメント広場。

クレーンのモニュメントとドック。

この先にアーバンドッグららぽーと豊洲があります。
こちら側から出るとよかったみたいです。
豊洲公園の辺りは豊洲ぐるりパークと言うみたいで、豊洲市場の先の豊洲ぐるり公園にドッグランもあるようです。
犬、特にプードルが沢山歩いていました。
そういえば、前にプードルが50万円していて高いと思ったのですが、ららぽーと豊洲のペットショップでは100万円越えだったそうです。すごいですねぇww。
豊洲公園付近は犬だけではなく、人も多いので、残念ながらうちのワンコたちは連れてこられないようです。
人間だけで、今度はららぽーと豊洲をうろつきに来るかもしれません。

ついでに、元選手村だったマンション。
わんこたちは近所のお散歩です。

キンモクセイの木があったので、花を撮ってみました。後数日したら、散ってしまうのでしょうね。

兄のハーネスが○○臭いので、バーゲンで買ってあった新しいハーネスにしました。黒は似合うかな?

外でカメラを向けると顔をそむける弟が、珍しく前を向いています。

ママに向かって歩いて来ます。

駆けてくる兄。可愛いです。
次はいつもの公園に行きましょうかね。
筑前助広 『独狼 念真流無間控』 ― 2024/10/21

平山雷蔵は人斬りだ。一匹狼で、立ち会えば、髑髏になるという意味で、〔独狼(どくろ)〕と渾名され、首に多額の賞金がかけられている。
生まれは夜須。下野の譜代藩で、御手先役という刺客の家に生まれた。
しかし、藩を揺るがす大きな政争に巻き込まれ、雷蔵は出奔し、人斬りを生業にした。
ある日、江戸に戻った雷蔵は寝床としている慈寿荘の主、益屋淡雲からあるお武家が雷蔵を指名して来たので、依頼を引き受けて欲しいと言われる。
政事が絡むというので、断るが、淡雲は雷蔵に平伏までした。
呼び出された千里楼に行くと、そこにいたのは、二人の武士、老中の田沼意次と高祖藩江戸家老の塩屋又之丞。
雷蔵を名指しにした男は、亡き父の剣友で、世話になった三瀬申芸だった。
高祖藩では藩主が次々と亡くなり、末期養子を取らなければならなくなる。
かつて家督相続で敵対した者の息子が藩主になると、敵対した者を粛清する可能性がある上に、今までやってきた藩政改革が無駄になってしまう。
そのため苦肉の策として、彼らは亡くなった藩主の双子の妹を庶長子の神代円二郎と称して大名に仕立て上げるというのだ。
雷蔵の役目は円二郎を敵から護り、秘密裡に高祖から江戸に連れて行くこと。
敵の目を欺くために、六人で一組の隊が三つ用意され、西国街道・瀬戸内海路・山陰街道に分れて江戸を目指すことになる。
雷蔵たちは最も困難な山陰街道を行く。
次々と襲いかかる刺客団。
雷蔵は血塗られた愛刀・扶桑正宗を手に、切り捨てて行く。
生まれた時から人斬りの運命だという雷蔵には正義感などない。
仕事は仕事と割り切るのみ。
絶え間ない敵の憎悪と襲撃。
生と死は紙一重。
今日も現世の無限地獄を歩んでいく。
パチパチパチ…なんてね。
誠に格好いい人斬りです。
服装は黒羅紗洋套、その下に黒の筒袖と野袴。大刀の鉄鞘が血のような赤。
隻眼で黒い眼帯をし、女形のような妖艶さがあるなんて、想像するだけで、ぞくぞくします。
お話自体はよくあるものですが、次々と襲いかかる刺客たちをバッサバッサと切っていく、そこに心地よさを感じます。私って危ない人かしらww。
最後の決戦を楽しみにしていたのですが、意外とあっけなく終わってしまい、ちょっと残念でした。
もっと粘って戦う雷蔵を読みたかった。
雷蔵、強すぎですよ。あ、相手の阨津が口ほどではなく、弱かったのかな。
ヨーロッパの騎士がお姫様を守るというのにアメリカの西部劇がプラスされ、海千山千のドロドロした思惑が入り乱れたノワール小説です。(意味不明かなww)
人斬りの場面が続きますので、それが嫌な方は読まない方がいいでしょう。
そういうのが気にならず、面白い剣戟小説を読みたいという方にお勧めの小説です。
ジャナ・デリオン 『町の悪魔を捕まえろ』 ― 2024/10/23
『嵐にも負けず』に続く「ワニの町に来たスパイ」シリーズの八作目。

カーターと別れ、失意のどん底にいたフォーチュンの元にアイダ・ベルが現れて、ベッドから追い出されたところに、ガーティが飛び込んで来る。
ビューラー・ラトゥールという独身女性がキャットフィッシュ詐欺に引っかかり、二万ドルだまし取られたという。
傷心のフォーチュンを元気づけるには捜査が一番。
そんなわけで早速、三人は捜査を始める。
そこでわかったのは、詐欺師はシンフルの住民について豊富な情報を持っているということ。
シンフルの住民なのか?
意外な人も騙されていたことがわかる。
長年の宿敵で町長のシーリア・アルセノーだ。
三人はシーリアの押収されたノートパソコンの中を調べるために、変装してホテルに入り込む。(表紙参照:フォーチュンはフッカー、アイダ・ベルはトラック運転手、ガーティは修道女)
そして、お約束のドタバタ脱走劇が…www。
そんな中、殺人事件が起る。
ゲイル・ビショップという四十代の女性が自宅の部屋で寝ている間に額を撃たれて殺されたのだ。
彼女は慈善団体に勤めながら、車椅子に乗っている夫の介護をしていた。
カーターの逆鱗に触れないように、三人は殺人犯を探ることにする。
キャットフィッシュ(catfish)とは、普通の意味は「ナマズ」ですが、スラングでは「なりすまし」という意味があります。
本に書いてあるように、2010年に公開されたドキュメンタリー映画「Catfish」で初めて使われたようです。
カーターとの別れを経験し、フォーチュンの気持ちも変わっていきます。
アイダ・ベルはそんなフォーチュンの気持ちを推し量り、いいことを言ってくれます。
「あんたは存在意義があって生まれてきたんだからね」
今回の出来事で、アイダ・ベルとフォーチュンの絆がより深くなったようです。
ガーティはどうかというと、教師をしていたのが信じられない人ですわ。
このままハチャメチャおばあさんで行って欲しいですね、笑。
今回はあまり三人が暴れていないのが不満と言えば不満ですが、そんな回があってもいいですよね。
フォーチュンが人生の岐路に立ちつつあるということで。
九巻目「Later Gator」では、密猟者を追うカーターとSwamp Team 3のようです。
七作目が日本で発売された時にはアメリカでは二十六冊目が発売されていたのに、なんともう二十八作目が発売されています。早いですねぇ。
今の一年に二冊の翻訳ペースなら、十年以上かかります。
お願いだから、早くしてくださいませ。
風野真知雄の二つのシリーズ ― 2024/10/25
「魔食 味見方同心」シリーズの三作目。

『魔食 味見方同心三 閻魔様の怒り寿司』
今回も面白い料理が出てきます。
まず最初は、「怒り寿司」。
寿司が怒るはずはないので、何かというと、閻魔様を祀っている渋谷村の炎上寺で売っている寿司のことです。
その怒り寿司を食べると、閻魔様に怒られることになるので、犯した罪は許されるという、何とも都合のいいお話です。
でも、寿司は普通のとは違います。
どんなに罪があっても、私は絶対に食べたくないです。苦手なんです。
どんな寿司か、ここには書きません。
想像してみて下さいww。
次に出てくるのは「きったねうどん」。
その名の通り、深川のごみごみした路地の奥深くにあるきたないうどん屋のきつねうどんなのですが、食べたらものすごく美味しいとか。
魚之進も行ってみるのですが、なかなかお店に辿り着けません。
食べてみたい気もしますが、汚い店には入りたくないわ。
三番目の料理は、というか食材と言った方がいいかな。
「素麺くもの糸」です。
とにかく素麺がくもの糸のように細く、喉越しがいいんですって。
これは食べてみたいです。
四番目は「棘の蜜」。
これも料理ではなく、サボテンの花の蜜のことです。
サボテンに花が咲くことは知っていましたが、蜜が美味しいなんて、知りませんでした。
蜂がその蜜を吸いにやって来るのだと思ったら、なんと、コウモリが来るというのです。
本当なのでしょうか。
調べてみると、本当でした。
もはやこれらは魔食の部類に入りますね。
さて、このような食べ物からどのような事件が起るのか。
興味を持った方は読んでみて下さい。
このシリーズは兄の仇討ちをする「隠密 味見方同心」シリーズ(九冊)から「潜入 味見方同心」シリーズ(六冊)、そして、その後の「腐食 味見方同心」(三冊)へと続いています。

『寿司銀捕物帖 イカスミの嘘』
新シリーズです。
日本橋の魚河岸に近い、小網町一丁目にある<銀寿司>のあるじで握り寿司の名人と言われている銀蔵は、かつて凄腕の岡っ引きだった。
その頃、銀蔵の相棒だった北町奉行所の定町廻り同心、谷崎十三朗から、もう一度十手を持ち、彼の息子で見習い同心になったばかりの十四朗の相棒になり、彼を一人前に鍛え上げて欲しいと頼まれる。
銀蔵と十四朗が最初に関わった事件は、イカ将のあるじ、将吉殺し。
わきに『かねかしじんきち』と書付が遺されていたというが。
「イカは嘘をつかない」とは本当でした。
次は銀座四丁目の<万五郎寿司>のあるじ、万五郎殺し。
そばにハマグリが一つ、シジミが二つ、そしてかなりいいマグロがあった。
今は夏。「夏のマグロは、まずいはず」なのに。
次に殺されたのは、老舗の海苔問屋<川本川>の旦那。
まだ還暦だったというのに、餅を喉に詰まらせて亡くなったらしい。
どうもおかしいと、銀蔵の勘は言っている。
ある日、十三朗のお見舞いに行った帰りに、銀蔵は箱崎町の料亭<長生楼>の女中のおたつが必死の形相で駆けてくるのを見かける。
翌日、長生楼のあるじと女将、住み込みの板前の三人が殺されているのが見つかる。
金は盗られていない。
調理場のまな板の上にヘソがくり貫かれたアナゴがあった。
おたつは仕事に来ない。
殺しの現場を見たのか?
「味見方同心」シリーズとは被らないように、新シリーズは寿司関係にしましたね。
食べ物からよくこんなことを考えつくなと、いつも思うほどです。
流石です。
私はもっぱら食べるばかりの能なしですわwww。
<今日のおやつ>

大きいシナモンロールは食べたくないので、小さいものが売っていたので、買って来ました。
フィィンランドのシナモンロールとアメリカのシナモンロールは違うみたいです。
フィンランドスタイルのものは生地にカルダモンが入っているようですが、アメリカンスタイルはシナモンとシュガーだけで、上にアイシングをするのだとか。
私が買って来たのはアメリカのシナモンロールですね。
アイシング、いらないです。
フィンランドのシナモンロールを売っているお店、どこかにないかな。
来年の夏にまたフィンランドに行くか、スウェーデンかノルウェーに行こうかと計画を立てています。
旅行貯金をしなければ…。
ジェフリー・ディーヴァー 『ウォッチメイカーの罠』 ― 2024/10/26
リンカーン・ライム・シリーズの十六冊目。

NYの高層ビル建設現場にあった大型クレーンが倒壊。クレーンの運転手が死亡し、周囲に多大な損害を与えた。
ニューヨーク市長宛にコムナルカ・プロジェクトと名乗るグループからの犯行声明が届く。
彼らの要求に応えないと、ニューヨーク市は24時間ごとに惨事に見舞われるという。
その頃、リンカーン・ライムたちはニューヨーク市都市整備建設局のインフラ整備関係資料データの持ち去り事件を捜査していたが、一時棚上げにして、クレーンの倒壊事件を調べることになる。
次のターゲットはどこか。
捜査していくと、リンカーンの宿敵、チャールズ・ヘイルことウォッチメイカーが関係していることがわかる。
彼を雇ったのは誰で、ウォッチメイカーの真の目的は何か。
リンカーン・ライムとウォッチマイカーの最後の戦いが始まる。
パターンが決まっているので、どうせ助かるんでしょと思ってしまい、この頃、あまりドキドキ、ハラハラはしなくなりました。
どんでん返しもそれほどではなく、慣れてしまったみたい。
ウォッチメイカーのソシオパス風が薄まり、少し人間味があったのは意外でした。
前は、よく覚えていないけど、こわかったような…。
次は新たな敵と対するのでしょうか。
もっとリンカーン・ライムとアメリア・サックスが活躍し、絡む場面を増やして欲しかったです。
介護士のトム君ももっと出て来て、ライムとやり合ってもよかったのではないでしょうか。
最高の出来ではないですが、安定した面白さでした。
シリーズの順番を載せておきます。
①『ボーン・コレクター』(1999年9月)
②『コフィン・ダンサー』(2000年10月)
③『エンプティ・チェア』(2001年10月)
④『石の猿』(2003年5月)
⑤『魔術師(イリュージョニスト)』(2004年10月)
⑥『12番目のカード』(2006年10月)
⑦『ウォッチメイカー』(2008年5月)
⑧『ソウル・コレクター』(2009年10月)
⑨『バーニング・ワイヤー』(2012年10月)
⑩『ゴースト・スナイパー』(2014年10月)
⑪『スキン・コレクター』(2015年10月)
⑫『スティール・キス』(2017年10月)
⑬『ブラック・スクリーム』(2018年10月)
⑭『カッティング・エッジ』(2019年10月)
⑮『真夜中の密室』(2022年9月)
⑯『ウォッチメイカーの罠』(2024年9月)
①から⑤まではブログを書く前に読んだので、記録がありません。
訳者あとがきによると、コルター・ショウ・シリーズがTVドラマになっているそうです。
『トラッカー』といって、日本でもディズニープラスで見られます。
そのうちにアマゾンのプライムビデオで見られるようになると思うので、待ちますわ。
「花嫁はどこへ?」を観る ― 2024/10/27

2001年、インド。
大安吉日に結婚式をあげたディーパクとプールは、ディーパクの家に行くためにプールの実家を出て、バイクや船、車の屋根などに乗り継ぎ、駅まで行き、急行列車に乗った。
列車は満員で、同じ日に結婚式をあげたカップルが沢山乗っていた。
花嫁はみな同じような赤いサリーを着て、赤いベールを被っている。
途中の駅で人が降りたり、乗ってきたりする。
ディーパクがトイレに行って帰って来ると、隣に座っていたプールが別の座席に動いていた。
いつのまにか眠ってしまったディーパクが目覚めると、降りるはずの駅だった。
急いでプールと覚しき女性に合図し、列車を降り、バスに乗り、家に着いたのは夜中だった。
村の仲間に歓迎され、親たちに挨拶をし、花嫁のベールをとると、そこにいたのは見知らぬ女性だった。
一体、彼女は誰?
プールはどこに?
その女性はプシュパと名乗り、夫の名前や住む場所、電話番号などを話した。
翌日、ディパークは地元の警察に行き、マノハル警部補に相談する。
一方、プールは見知らぬ駅で降り、ディーパクを探すが、彼は見つからない。
知らない男に話しかけられ、怖くなってトイレに逃げ込み、泣きながら一夜を明かす。
翌日、プールのことを心配して話しかけてきた少年、チョトゥに駅長のところに連れられていくが、プールは乗った駅名も降りるはずの駅名も、嫁ぎ先の村の名前さえも覚えていなくて、駅長もお手上げ。
チョトゥに屋台の女主人マンジュを紹介され、プールは彼女の店の手伝いをすることになる。
マノハルは他の警察に出された花嫁の捜索願や結婚詐欺などをプールの件と結びつけて考え、プシュパを尾行する。
プシュパの行動はどうも怪しい。
プシュパの隠された意図は何か。
そして、プールは無事にディーパクと会えるのか…。
インド映画というと、延々と流れる歌とダンスが有名ですよね。
この映画は歌もダンスもありません。
それに約二時間と短いので、ご心配なくww。
コメディタッチではありますが、根底に流れるのは新しい女性の生き方です。
世間知らずだったプールはマンジュから結婚して夫に依存して生きるだけではない生き方を学びます。
プシュパは実は偽名で、実の名前をジャヤと言いますが、自分で自分の生き方を選び、チャンスを掴もうとします。
インドはIT大国でありながら因習に囚われた国というイメージがありますが、それもだんだんと変わりつつあるのでしょうね。
プール役のニターンシー・ゴーエルは10代だそうで、幼い花嫁にピッタリでかわいいし、ジャヤ役のプラティバー・ランターは意志の強い女性という感じが出ていました。
インドの女性は美しいですね。
それに比べると、あくまでも私の好みですが、男性は…。
最後に驚かされたのが、悪徳警察官のマノハルです。
賄賂を平気で取るくせに…意外でした。
人にはうかがいしれない面があるのです。
この映画では、インドの田園風景や伝統的な結婚文化、交通機関、女性の権利と社会問題などが垣間見られます。
現代のインドと違うところがあるでしょうが、インドのことを知らない人にはいい入門映画になるでしょう。
ほのぼのとした明るい映画ですので、観て損はないです。
二時間が短く感じられる映画です。
同意の首振り、真似したいけど、目眩がしそう、笑。
<休日のわんこたち>
イチョウの木が黄色くなってきましたね。

相変わらず、外に行くと楽しそうな兄。
寒くなってきたからか、夏はママの足下で寝ていたのに、この頃、腰の辺りに来て寝ることもあります。

こちらは相変わらずヤンチャで、落ち着きのない弟です。
彼のように元気な56歳はいませんわ。
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