「肖像の100年」@ポーラ美術館2009/03/29

箱根に行ってきました。
東名高速に乗り、厚木で小田原厚木道路に行こうと思っていたのに、気づくと足柄。
高速の表示に小田原厚木道路って出ていないのね。
地図もよく見ていなかったし、失敗。
実は12時にお昼の予約をしていたのです。
首都高が思ったよりも混んでいて、抜けるのに1時間以上もかかり、その上道も間違え、12時には絶対につけません。
お店に電話すると、快く、予約変更を受け付けてくれました。よかった。
お昼に寄ったお店は、鯛ごはん懐石『瓔珞』。
138号線沿いの塔ノ沢、トンネルを抜けたところにあります。
いろいろと手広くやっているようですが、お店も綺麗で、鯛ごはんやお料理の美味しさは言うこともなく、何よりだったのは生けてある生花が生き生きとしていたことです。
トイレにも入ったのですが、綺麗で一見の価値(?)があります。
私なんかは、トイレと花のようなものにお金をかけているかどうかで、店の意気込みがわかるように思います。
同僚お勧めのお店でしたが、いいところを紹介してくれました。
美味しいものを食べ、ご機嫌になった相棒を引き連れ、強羅でケーブルカーに乗り、早雲山からロープウエーで大涌谷まで行くことにしました。
実は前に箱根に来た時に、上をたくさんのロープウエーが行ったり来たりしていたので、乗りたかったのです。
でも、大涌谷までのロープウエーではなかったようです。
一体どこだったのでしょうか?
大涌谷ではみんなが買う、真っ黒い卵を買いました。
この卵、殻だけ黒くて、中身は普通なんですね。つまんないわ。
3月だというのに、寒くて、私の坐骨神経痛が出ました。
ゆっくりしていると、もう4時過ぎ。宿に行くことにしました。
宿は仙石原の元湯葉沙羅亭というところです。
2週間ぐらい前に急遽箱根に行くことにしたので、空いている宿がなくて、探しまくり、やっと見つけたのがこの宿。HPを見るとよさそうでしたが…。

次の日、11時にチェックアウトし、ポーラ美術館に行きました。
この美術館のことを、私達は見くびっていました。
例えば川村美術館や横須賀美術館のような感じだと思っていたのです。
や~、とんでもありませんでした。
ポーラ化粧品って、買ったことも、使ったこともないんですが、儲かっているんですねぇ。
所蔵作品は半端じゃあないです。よくこんなに集めたわねぇ。
展示会は「肖像の100年」。いい絵がたくさんあります。
はっきり言って上野のループルよりも、楽しめました。

第1部「ルノワールと19世紀の肖像」では、ルノワールの《レース帽子の少女》を筆頭にドガ、モネ、セザンヌ、ロダンなどの絵がありました。
写真家ナダールが撮影した肖像写真なんか、おもしろく見ました。
第2部「モディリアーニとエコール・ド・パリの肖像」では、もちろんモディリアーニ、シャガール、ローランサン、そして、久しぶりにパスキンに会えました。
パスキンは昔東京で展覧会があった時に見て、気に入った画家です。
特に彼の描いた《サロメ》が印象的でした。
水彩画を思わせる淡い色調の、アンニョイな女性が特徴です。
第3部「ピカソの肖像」では、かわいい息子のパウロ君の絵なんか、とっても父性を感じさせられる絵です。
その中でも、友人が自殺した後に書いたという≪海辺の母子像≫に惹かれました。(写真)
赤ちゃんを抱いた母親が浜辺に立っています。
彼女の手には赤い花が。
その花は希望を表しているのでしょうか。

ポーラ美術館の絵画では、モネの睡蓮とゴッホが自殺する2ヶ月前に描いたという《アザミの花》が好きです。
オランダのゴッホ美術館でも記憶に残ったのが、彼の代表的な絵ではなく、花の絵でした。
それもひまわりではなく、白い花(木蓮?)が咲いている絵です。
あの花はなんだったのでしょうか?
ゴッホの生命力を感じさせる花でした。

日本人画家の絵は岡田三郎助の「あやめの衣」、黒田清輝「野辺」(相棒お気に入り。日本人女性の美がよくわかりますね)、日本画では東山魁夷がいいですね。

とにかく見るべきものがたくさんあり、充実した一日になりました。
会場にいる人たちみんなが疲れきった表情をしています。
なにしろこんなにたくさんあるとは予想していなかったのですから。(事前に調べることはめったにしないのですから)
喫茶店で休んでから、ザット化粧道具、主に手鏡を見て、ギブアップ。

お腹が空いたので、またまた同僚に紹介してもらった「太源」という中華料理屋に行きました。
138号線沿いの金時神社から御殿場方面に行った右側にある小さなレストランです。
ランチは900円から1100円ぐらいで食べられます。
旅館の人も知っている、美味しいお店のようです。
旅の最後は御殿場アウトレットです。
ここは2度目。結構混んでいます。
なんの変哲も無い白いシャツが安くなっていたので買いました。
東京に帰ると9時。充実した二日間でした。

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