新国立劇場バレエ公演 「カルミナ・ブラーナ」2010/05/01



新国立劇場に行ってきました。
水が流れているのがいいです。この水、循環しているのでしょうね。
 
5月1日(土)14時  《オペラパレス》

 「ガラントゥリーズ」
振付:デヴィッド・ビントレー
音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
<キャスト>
川村真樹、湯川麻美子、小野絢子、長田佳代
山本隆之、芳賀 望、八幡顕光、福岡雄大
大和雅美、寺田亜沙子、伊東真央、井倉真未

これは個人的にすごく私にはまずい演目でした。
というのも、この頃静かな音楽を聴くと、寝不足の時に目をつぶってしまう(寝てないですよ・・・と思う)のです。
今日がちょうどそういう体調でした。
モーツァルトですからねぇ。
キャストもすごく豪華。新国立バレエのソリスト勢ぞろいです。
何回も書いていますが、体型が似ている人たちなので、揃うととっても美しいです。でも、私には未だにどの人が誰かわかりません。どうしたらわかるようになるのでしょうか?
女性の衣装が素敵でした。

 
  「カルミナ・ブラーナ」
振付:デヴィッド・ビントレー
音楽:カール・オルフ
<キャスト>
運命の女神フォルトゥナ:ヴィクトリア・マール
神学生1:クレゴリー・バリノフ
神学生2:八幡顕光
神学生:ロバート・パーカー
恋する女:さいとう美帆
ローストスワン:本島美和


これは豪華です。なんといっても、オーケストラピットに合唱の人たちが入ってましたから。さぞ窮屈だったことでしょう(笑)。
新年にオペラを聞いた時の方が「おお、運命よ」などは迫力がありました。
でも、オーケストラと合唱、独唱を聞けただけでもお徳感があります。

振付も音楽と合っていて、神学生が次々と女に惑わされ、堕ちていく様がよく描かれていました。
と言っても、どうしても前回見た「アンナ・カレーニナ」と比べてしまい、ちょっと物足りなくも思いました。

「カルミナ・ブラーナ」は<春><居酒屋にて><求愛>の三部に分かれています。これらのパートが象徴するのはそれぞれ”愛”、”欲望”、”性愛”だそうです。

<居酒屋>に出てくるローストスワンには驚きました。本島さん、熱演です。
熱演といえば、ロバート・パーカーさんはただ一人、パンツ一枚で頑張ってくれました。(こういうところしか記憶にない・・・)
最後の場面で、男性まで女装していたのは、そういう振り付けですか?
新国立の女性ダンサーが少ないからでしょうか?とっても気になりました。
 
 
次のシーズンからビントレーが芸術監督になり、どう新国立バレエが変っていくのが、すごく楽しみです。
次回は「椿」』を観ます。

「森村泰昌 なにものかへのレクイエム―戦場の頂上の芸術」&「ジャンルー・シーフ写真展」@東京都写真美術館2010/05/03

連休にはどこにも行かないので、東京都内で遊ぶことにしました。
たった一泊でしたが、恵比寿のウェスティンホテルに泊まりました。
このホテルも数回泊まっていますが、今回でもういいやということになってしまいました。


どちらかというと目白のフォーシーズンズホテルと似たテイストの部屋です。
浴衣に花の模様、石鹸が葉っぱの形、メモに花のイラストが印刷してあったりと、デザイン的にも凝っていたりします。
でも、浴衣が今ひとつです。私の寝相の問題かもしれませんが、浴衣だと前がはだけてしまい、結局よく眠れませんでした。

 
朝は、連休に泊まったのが悪いのでしょう、朝食に50分以上も待たされ、ジュースを飲もうと思ったら、補充されていなくて飲めず、コーヒーのお代わりを頼んだら、持って来ませんでした。
これならわざわざレストランに行かないで、部屋で食べればよかったと思いました。
前に宿泊した時は、こんなんじゃなかったわよね・・・。
そうそう、ガーデンプレイス内にロブションのパンとケーキを売るお店があり、ケーキを買ってみたのですが、おいしかったです。
 

ムースの中に木の実などが入っていて、今までにない口当たりのケーキでした。
 
ガーデンプレイスには東京都写真美術館があります。
「森村泰昌 なにものかへのレクイエム―戦場の頂上の芸術」と「ジャンルー・シーフ写真展」をやっていました。


森村泰昌のことは知らずに見ました。彼って何かに扮して、自分の写真を撮るのが好きな人なのですか?
今、ネットで調べてみると、セルフポートレート手法で「西洋美術史になった私」とか「日本美術史になった私」、「女優になった私」などの作品を発表しているようですね。

「なにもものかへのレクイエム」では自害前に演説をする三島由紀夫、「独裁者」のチャップリン、昭和天皇、マッカーサー、アインシュタイン、チェ・ゲバラ・・・などに扮しています。
写真だけではなくて、映像(演説する三島や硫黄島の星条旗やヒットラーの演説とチャップリンの独裁者をモチーフにしたもの)も見られます。
ヒットラーの演説では、昔タモリがやっていたハナモゲラ語みたいなもので演説していて、ちょっと言えないような言葉を言っていて、笑いたくなりました。
これってパロディ?笑いながら見てもいいのよね・・・。

「シャンルー・シーフ写真展」には、10年前に亡くなったシーフの未発表作品と名作が展示されています。
彼の写真はどこかで見たことがあるはず。というのも多くのファッション誌に作品を提供していますから。
モデル達の造形美がすばらしいです。ヌードもいやらしくなく、女性の腰からお尻にかけてのラインは美しいなと思いました。

有名人のポートレートも撮っています。イヴ・サン・ローランの若い頃の写真などをみると、彼はモデルになってもよさそうな感じです。
ダンサーでは若い頃のニコラ・ル・リッシュとローラン・プティの二人の写った写真がありました。
ポートレートも良かったのですが、私的には彼の撮った自然の写真が好きです。
すべてモノクロなのですが、微妙にトーンが違い、自然を無機質的に見せています。

 
実物じゃないとわかりずらいのですが、空と大地の間に明るいところがあり、そこに自転車に乗る人が一人います。
写真を撮る技術以外に、現像のよさもあるのでしょうが、モノクロには独特のよさがあります。
 

聖路加ガーデンに行く2010/05/04

新富町に用事があったので、ずっと前から行ってみたかった聖路加ガーデンに行ってみました。
聖路加というと、産婦人科がこの頃マスコミで取り上げられているのを読みました。病院の実態はよくわかりません。
院長の(今は名誉院長だそうで)日野原さんの本を読んだことがあります。父は病気になった時に彼の本を読んで、ぜひ聖路加病院で診察してもらいたいと、北海道から上京してきました。結局、地元で治療した方がいいと医師に説得され(日野原さんではないですが、とってもいい医師だったそうです)、今は北海道で闘病生活を送っています。
聖路加病院は1874年に築地の外国人居住地にイギリス国教会長老派の宣教医師によって「健康社」が設立されたのが元になっているそうです。結構歴史があるのですね。私は戦後、進駐軍のために作られた病院だと思っていました。
 
 
左側の建物が聖路加レジデンスで、31階までが高齢者向けの賃貸マンションで、32階から東京新阪急ホテルだそうです。近くに病院があるので、心配なく住めそうです。住むにはいくらかかるのかと調べてみると・・・。普通の庶民には住めませんわ。最低1億8千2百万円の入居費と毎月15万円が必要なようです。
右側の建物が聖路加タワーで、47階まであり、47階には展望台(13時~19時半まで)とレストランがあります。
聖路加ガーデン(St. Luke's Garden)の前の土手には人がいて、のんびりしていました。

 
私達は展望台が13時からだということを知らなかったので、展望台から東京の街をみることはできませんでした。でも、スカイレストラン「ルーク」は11時半からだったので、少し土手で時間をつぶしてからレストランに入ってみました。

お知らせがあったので、書いておきます。展望台は7月15日(木)をもって閉鎖するそうです。私のように行ってみたいと思っていながら、まだ行っていない人は急ぎましょう。

スカイレストランには46階までエレベーターで行き、別のエレベーターに乗り換えます。スカイレストランは土日祝日にはやっていないそうです。(アレ、私達は祝日に行ったのだけれど・・・?)
ディナーは普通のフレンチレストラン並みのお値段ですが、ランチは千円代でお徳です。相棒は前菜(スープかサラダ)、パスタ、メイン料理(肉か魚)、コーヒーのコース、私は+デザート付を選びました。

          サラダ(生ハム、カボチャ、青菜等)

 
                                メインの魚料理(魚のムース)
 
ここのスカイレストランのお勧めは何と言っても、展望台に行かなくてもいいというところです。レストランに左右二箇所に展望台があるのです。
一箇所の方に、十字架があり、結婚式に使われているようです。ここで結婚式を挙げてからレストランで食事というのはよさそうです。誰かやらないかしら。
 
        
飛行船が飛んでいました。船体には名探偵コナンが。
築地側の景色はこんな感じです。
 


両国の方(だと思う)はこういう風景です。


スカイツリーが見えました。


おいしいものを食べた後は、川辺を歩き、聖路加病院の方へ行ってみました。看護大学も同じ敷地にあります。こんなところで勉強できるといいですね。


聖路加病院のあるところは明石町といいます。この辺には歴史的モニュメントがいくつかあります「蘭学事始の碑」、「芥川龍之介生誕の地」、「浅野内匠頭邸跡」など。シーボルトの胸像もあるようですが、気がつきませんでした。

                                日本近代文化事始の地
    「慶応義塾発祥の地 」「蘭学の泉はここに」と書いてあります。  

              立教学院発祥の地

        「芥川龍之介の生誕の地」は看板だけでした。


浅野内匠頭というと赤穂藩の藩主。後に「赤穂浪士」で有名になった人です。次の日処刑という時にも食欲旺盛で冷静だったそうで、なんらかの精神的な病気があったと思えるそうです。あの事件も彼の病気のせいだったりして・・・。

知らない町を歩くと、「ここがあの○○かぁ」ということがあり、楽しいものです。

「ハイスクール・ミュージカル/ ザ・ムービー」を観る2010/05/06

元気になるDVD、『ハイスクール・ミュージカル』です。


いよいよ彼らもシニア(日本では高校三年生)になりました。
卒業を間近にし、落ち着かないトロイとガブリエラです。
それというのも、ガブリエラはスタンフォード大学に合格しており、トロイがバスケットボールの奨学生としてアルバカーキ大学に行くことになると、二人は1600キロもの遠距離恋愛になります。
転校してばかりいたガブリエラはもうこれ以上さよならには耐えられません。

演劇部では最後のミュージカルを上演することになり、みんなは嫌々参加することになります。
主役はもちろんトロイとガブリエラ。
そんな時、スタンフォード大学から新入生の中で優秀な生徒を20名選び、入学前に研修が行われることになり、ガブリエラは選ばれてしまいます。
ちょうどミュージカル公演とぶつかり、悩むガブリエラ。

トロイはトロイで親と友達の望みどおりにアルバカーキ大学に行くのがいいのかどうか悩んでいます。
そんな時、願書を出していないのに、ジュリアードの奨学生候補の一人に選ばれ、ジュリアードの方からミュージカルを見に来るというのです。

ガブリエラはさよならを言いたくないので、トロイに何も言わずに転居してしまいます。
悲しくなるから、プロムにも卒業式にも出ないと言います。
さて、トロイが出した答えは・・・。

三作目になるとトロイも背が伸びて、大人の表情をするようになります。
びっくりしたのはシャーペイ。馬面でなんかかわいくない。大人になるとつまらない顔になっちゃうし、パワーも堕ちたし・・・と言いたいこともありますが、まあ、置いといて(笑)。
 
卒業のスピーチでトロイが言うことがいいです。
ひとつのことに熱中するのもいいけれど、2つのことができる方がもっといい。
バスケットとお菓子作りとか、頭がいいけれどダンスも得意とか。
そういうところにゆとりというか、人間的幅ができるんじゃないかしら。
昔、ポーランドで出会った男の子は医学部の学生だったけれど、ピアノも上手かった。日本の医学生なら、受験の時にピアノを止めてしまいますよね。ポーランドの子は続けていました。そういうところが日本の医学生と比べてうらやましいと思ったことがあります。
トロイもバスケットだけではなく、舞台も取りましたから。
人間色々な面があることで、人としての魅力が増すものね。
若いんだから、何でも好きなことに挑戦してみよう!
卒業は別れではない。始まりだ!と思う映画でした。

S.J.ローザン 『夜の試写会』2010/05/08

中国系アメリカ人リディアと中年白人のビル、二人の私立探偵の活躍を納めた短編集です。

 
7つの話のうち、二人で組むものと、それぞれが独自で活躍するものとあります。
私としては、やはりリディアが活躍する話が好きです。
中国系ですから、独自の文化をアメリカでも引きずっています。
リディアのママが、ちょっとしか出てこないので、そこが残念です。
その代わり、ガオおじさんがいいです。
最後の短編、『虎の尾を踏む者』に出てきますが、腹で何を考えているのかわからないけれど、誠実な人です。
中国人の老人というと、なにやら孔子や荘子のように深い智慧がありそうです。
 
このシリーズは、私のお気に入りのシリーズです。
何と言っても、普通の探偵物とは違い、生々しい殺人場面が出てこないのがいいです。
犯人が見つかっても、善悪がすっきりとはしなくて、なにやら人生の悲哀というものを感じます。
二人の掛け合い漫才風な会話もおもしろいです。

リディア&ビル・シリーズの番外編としてはいい感じでした。

一万五千歩の散歩2010/05/09

今日は『ピーターパン』の作者バリーの誕生日。
グーグルの絵がまたまたかわいいです。


義理の母に母の日のお花とお菓子を届けた後、散歩に行くことにしました。
まず、いつものように日暮里駅から歩き始めました。谷中煎餅のお店が開いていたので、お煎餅を買い、谷中銀座へ。
午前10時過ぎだというのに、大部分のお店は開いていません。
休日はゆっくりなんですね。猫も暑いので、どこかに隠れているようです。
連休はすごい人出だった(らしい)根津神社に行って、つつじを見ることにしました。

 
 

午前中でも人が結構います。つつじの庭には200円(かな?)払うと、今日も入れました。
境内では結婚式を終えたばかりの新郎新婦が親戚の人たちと写真を撮っていました。かわいい新婦さんです。


根津神社の池には亀がたくさんいます。今日も甲羅干しをしていました。

 
暑くてちょっとお腹が空いたので、珈琲館で軽くトーストとコーヒーを飲み、秋葉原へと向かいます。
何故秋葉原かというと、相棒が秋葉原にあるカレー屋の記事を読んだので、そこに行きたいというのです。
どれぐらい時間がかかるのかわかりませんが、とりあえず歩いてみることにしました。
上野動物園の横を通り、不忍池に通りかかると、スカイツリーが見えます。

 
あまりいろいろな所から見えると、ありがたみも薄くなりますね。
蓮の花が咲くのはいつなのでしょうか? 茎が枯れています。

 
しばらく歩いていくと、湯島天神の看板がありました。
学生時代に一度行ったっきりだったので、久しぶりに行ってみることにしました。境内で少年相撲大会が開かれるようですが、まだやっていませんでした。


女性が鳥居を撮っています。模様がおもしろいのでしょうか?


意外と小さな神社ですね。
学生時代に行ったのは、ひょっとして神田明神だったのかもしれません。
「智慧の輪」くぐりをしましたから。
湯島天神の側に大学時代の友達が住んでいて、何回か遊びに行きました。
その時、彼女は美大出のバーテンダーに恋していました。
そのバーが、何十年も経ったというのに、ありました。

大通りに戻る途中に妻恋神社があり、おもしろい名前の神社だなと思いながら、相棒に「入ったら」というと無視されてしまいました。
入らずに歩いて行くと妻恋坂交差点になりました。神社から名前を取ったようです。

秋葉原まではそれほど時間はかかりません。
かわいい女の子の絵を描いたトラックが走っていきます。
メイドさんは一人しか立っていません。
あ、AKB48劇場が・・・。おばさんには誰が誰かわかりませんが。
メイドカフェが流行り始めてすぐに、相棒は同僚達とメイドカフェに行こうと連れ立って行ったそうです。
ところが、どこにあるのかわからず、結局入れなかったそうです。
「じゃあ、私と行こうか」というと、断られました。
おじさん達が連れ立って行くのがいいのですか・・・。

カレー屋は、ちょっと迷いましたが、見つかりました。
 
 
カツカレーが三周年記念ということで、500円でした。
見てお分かりのように、カレーが固まって、こってりしています。
味は前に書いた鎌倉の珊瑚礁風です。
さて、食べたかったカレーはどうだったかというと・・・微妙。
相棒はもっとカレーが熱くて、とろっとしている方がいいと言っていました。

カレーを食べ、今日のノルマは果たしたので、電車に乗り、腹ごなしをしたいというので上野で降り、上野公園をうろつきました。
国立西洋博物館にはロダンの「地獄の門」や「考える人」、「カレーの市民」などのブロンズ像があります。
相棒は今更ながら、「地獄の門」があることに気づいたようです。



土日しか開いていない黒門が開いていました。
万歩計を見ると15751歩でした。意外と日暮里と秋葉原は近いのですね。

益田ミリ 『47都道府県 女ひとりで行ってみよう』2010/05/10

益田ミリさんの漫画って、彼女と同世代の女の人の気持ちをホント上手く描いてありあます。
読みながら、そうそうそんなことあるよ、と声に出したくなることが多々ありますもの。
今回の本は、ミリさん自身が一人で日本の47都道府県をすべて旅行しようという企画で、今までとはちょっと違って、素の益田さんが出ています。

 

実際に47都道府県を全部制覇した人はどれぐらいいるのでしょうか?
私は地図を見るのが好きなので、前に調べたことがあります。
行っていないのは、石川県、福井県、富山県、佐賀県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、高知県、愛媛県、徳島県の11県です。
北海道出身で東京に住んでいるので、南の方の九州と四国にはあまり行っていません。
他の人もこんなもんでしょうか?
 
この本に刺激されて、今度一人旅をすることにしました。
それも行ったことのない県に。第一回目は金沢のある石川県に決定しました。
理由はたいしたことありあません。
連休に行った東京都写真美術館で、他の美術館のチラシをもらってきた中に、21世紀美術館のがあったのです。
来月はたまたま好きなアーチストの舟越桂さんの展示をしているので、行ってみてもいいかなと思ったのです。
相棒は仕事なので、私一人で行ってきますわ。
相手に合わせていると、どこにも行けないのですもの。
 
益田さんの文を読んでいて、私と同じと思ったのは、人に声をかけられないことです。私は人見知りをするので(いい年ですが)、なかなか人に話しかけられません。
違うなと思ったのは、食べられないものを注文しないところです。
いくら有名な郷土料理でも、嫌いなものは注文しません。

観光場所は興味の対象が違うので、私が行かないような所に行っていて、おもしろいと思いました。

  「失ったもの→お金(220万円)、可愛げ・・・」
  「得たもの→地理感覚、話のネタ、そして人生の一回性を知った」

と、帯に書いてあります。
旅に出て可愛げを失った?とちょっと意外に思いました。
別に「そこ、行ったことあるわ」、と言ってお互いにどこに行ったとか、何を食べたとか、色々と話が弾むと思うのですがね。
それに別に可愛げがなくたっていいじゃないと、私なんか思うのです。
観光バスに乗ったのに、頑なに集合写真を断ったりと、ちょっと一人であることを気にしすぎではと思うようなところもありました。
益田さんは、あまり一人旅をし慣れていないのかもしれませんね。

私の石川県、一人旅は飛行機と宿はインターネットで予約し、忍者寺は電話しました。
電話では、「何人ですか?」「一人です」「エ、お子さんはいないのですか?」「いません」という会話がされました。相手は若い女性でしたけれど。
一人旅はこんなことにめげていてはできません。
いっぱい写真を撮るぞ!
でも、夕食、一人で食べるのは嫌いです。
朝食とランチは一人でも平気なんですが。なんででしょう。
    

益田ミリ 『ほしいものは なんですか?』2010/05/13

益田ミリさんも40歳。アラフォー世代のホンネを赤裸々に描いたのが、この漫画です。


タエ子、独身一人暮らし。マンションを買いました。
ミナ子、専業主婦で娘一人。仕事を探しています。
 
ミナ子の旦那の妹がタエ子です。
この二人の女性が、バトルを展開します。
どっちもどっちで、「隣の芝生は青く見える」という感じです。
私は子供がいないので、どちらかと言えばタエ子の気持ちがよくわかります。
タエ子が将来の保証が欲しいと思う気持ちなんか、「そうだろうなぁ」と思います。
でも、結婚してたって保証はあるようでないのですよ。

この二人の間で色々と思う、ミナ子の娘のリナちゃんのつぶやきが結構ドキっとします。

 「大人って歳をとりたくない話が好きだな~
  人間にちょうどいい歳があるんだとしたら
  それって何歳?」

 「わたしは心の中で考える
  ママは「何にもなれなかった」って言うけど
  じゃあ、ママは今何なんだろう?
  ちゃんとそこにいるのにママは変なことをいう
  木から落ちたどんぐりは
  全部が木になれるわけではなくて
  鳥に食べられたり 踏まれてつぶれたり
  芽が出られないようなところに転がっていったり
  木になるってどんぐりには大変なことなんだって
  先生が言ってた
  だけどママは、もういるんだ
  それは、とても、すごいことなんだ」 

タエ子さんの言葉も素敵です。
 
 「人はすべての質問に答えなくてもいいのである
  すべてに答えようとがんばるとどうなるかわかる?
  見失うんだよ 自分を」

どんな人も自分に折り合いをつけながら生きているんじゃないのかしら?
みんなそれぞれに色々とめげることはあるんだけれど、頑張っています。
 

「国宝燕子花図屏風」@根津美術館2010/05/14

新しくなった根津美術館へ行ってきました。
一度、建替えていない時に行っているはずですが、その時何を見たのか全く覚えていません。人がいなくて、のんびりできたような・・・。
ところが今回行ってみると、人が大勢います。「国宝燕子花図屏風」が23日で終わるからでしょうか?


入り口に竹が植えてあり、入り口を入ってすぐ左には石の船のようなものが置いてあります。


右には通路があります。


この通路に人が並んでいます。
琳派コレクション一挙公開ということなので、期待していったのですが、意外と数が少なくて、ちょっとガッカリしました。
やはりメインは「国宝燕子花図屏風」です。
右側がこれです。


左側がこれです。


並べて見ると、当たり前ですが、写真で見るのと違います。左の絵はあまり見たことがなかったのですが、左右に並べて見ると絵に独特なリズムがありますのがわかります。特に左がわの絵のように左上から右下に花を配置するのが斬新だと思いました。

尾形光琳の家は呉服屋だったそうです。着物を見て育ったため、美意識が発達したのですね。
父親宗謙の書いた新古今和歌集抄と弟乾山の焼いた角皿が展示されていました。お父さんの達筆なこと。弟も芸術家だということから、美意識に優れた家系だということがわかりますね。
着物の絵付けで型を使いますが、この「燕子花図屏風」も、図が同じところがあるので、型を使って描かれたのではないかと言われています。
他の屏風では「誰が袖図屏風」が不思議なものでした。
   

普通は女の人がいて、その横に着物がかかっているんではないでしょうか。ところが誰もいないのに、着物だけあるなんて、一体誰がこんな絵の描いてある屏風を欲しがるのでしょうか?(呉服店なら欲しがるかしら?)
着物を掛けておくもののことを何ていったのか、一緒に行った友達と考え込んでしまいました。幼い時に家にあったのは覚えています。今の若い子は見たこともないでしょう。
調べてみると、衣桁というそうです。着物をこの絵のように掛けていたっけ?

私なら「四季草花図屏風」の方がいいですわ。といっても、誰もくれないか。


根津美術館の庭では森林浴ができます。もみじが多いので、秋もよさそう。


カキツバタが盛りを過ぎていますが、まだ咲いています。見られるのは今週までのようです。


優雅にくつろぐ天女?


船に乗って、和歌でも詠みましょうか。


疲れたら、Nezu Cafeでお茶もよさそうです。


混んでいたので美術館を出て、ヨックモックでランチを食べることにしました。ここも並んでいます。10分ぐらい待って、テラスでポテトとホタテのガレットを頂きました。

ランチの後に、まだ時間があったので、ちょっと歩こうということになり、原宿まで歩きました。
2年ぐらい前まで、月に2、3回、ここら辺に来ていましたが、大分お店も変わっています。途中に表参道ヒルズがあったので、入ってみました。実は一度も入ったことがないのです。人が多いの、嫌いですから。
時間が経つと、流行らなくなるのか、ほどよい感じに人がいません。うちっぱなしの壁と通路がらせん状になっていて、安藤忠雄らしい建物ですね。

今度は浮世絵の大田美術館にでも行ってみようかと思っています。

根津千散歩2010/05/15

今日もいい天気でしたね。ちょっと寒かったですが。
根津の方に用事があったので、用事の後にランチをして、上野まで歩いてきました。
ランチは有名な串揚げ屋。建物は大正時代のものだそうです。


表通りの方に甘味処を作っています。どちらに入ろうかと迷いましたが、せっかくだから串揚げ屋の方でランチをすることにしました。
お客さんが多かったので、一階の席になってしまいました。
ランチコースは3150円の一種類しかありません。
大根、人参、キュウリのスティックとキャベツの生野菜を味噌につけて食べていると前菜の緑色の豆腐が出てきました。相棒は早速ビールを頼みます。その後、二品目の前菜のぬたがきました。


串揚げは8品。食べられないものを聞かれます。何が出るかはお楽しみ。
海老のしそ巻き、谷中生姜の肉巻き、蓮の肉巻き、帆立貝、生麩、空豆、肉巻き、小魚がでました。串揚げはカラッと揚がっていますが、別の所で食べた串揚げの方が美味しいかも・・・。今の季節の空豆が一番美味しかったです。
8品が出た後に、もっと食べたかったら1品から食べたいものを頼めます。


最後の〆はご飯と赤出汁か海苔のお茶漬けです。


気になったのがバイトさん。若い子ばかりで、こういう古い店には合わない感じです。ちょっと・・・と思うところがありました。
まあ、味とかサービスとか色々と考えてみると、根津に観光に行って、ちょっとしたものを食べてみようと思い来る人が多いのでしょうね。何回も行こうとは思われないお店です。

ランチの後、また上野まで歩きました。
池の側で写真を撮ろうとすると、そこにいたおじさんが「何を撮っているの。池に映るのを撮るの」と話しかけてきました。

 
私は結構こんな枯れたのが好きなのだけれど・・・。ほっといて欲しいわ。
相棒はナンパされたの」と言って笑っています。
おいおい、ちゃんと側にいてよね(怒)


スカイツリーは相変わらず見えました。(当たり前)前より何十センチか高くなっているのでしょう。

そういえば、聖路加タワーで見たコナンの飛行船のことがわかりました。
朝のテレビでやっていたのですが、飛行船に乗れるのだそうです。
デイ、トワイライト飛行は63000円。ナイト飛行は68000円。各40分です。
コースは晴海→東京タワー→六本木ヒルズ→神宮外苑→新宿副都心→東京ドーム→浅草(東京スカイツリー)→秋葉原→日本橋→東京駅→銀座→レインボーブリッジ→晴海
ずっと昔にNYでヘリコプターに乗った時は8000円ぐらいでした。それと比べると、ずいぶん高いような気がします。2万円ぐらいだったら乗ってみてもいいかな。

上野の丸井ではカードを持っていると10%割引になるので、人がたくさんいました。相棒の夏用シャツを買って電車に乗り帰りました。
ずいぶん歩いた気がしたのですが、8508歩。一万歩を歩くのは結構大変ですね。