"Caught out in Cornwall" by Janie Bolitho2012/01/18

本の写真がないので、家のシクラメンの写真を載せておきます。このシクラメン、今年買った2鉢目ですが、とってもきれいで長持ちします。寝室の寒い所に置いたのがよかったようです。前のはリビングに置いてしまい、温かすぎたのか枯れてしまいました。



コーンウォール・ミステリーの最終巻です。


キンドル・ショップになかったので、古本を手にいれ、原文で読みました。
(2012年8月に翻訳され、発売されています)
本を開けてびっくり。作者のボライソーさんは2002年9月に癌で亡くなられているそうです。
この巻でローズとジャック・ピアース警部が結婚してハッピーエンドかと思っていたですが、彼女の死を知り、読む前から二人の関係が途中半端で終わってしまう予感がしました。

ローズの母親が亡くなり、一人になった父親はローズの家の近くに引っ越してきました。一緒に暮らそうとは言わず、お互いに独立した関係を築こうとするのは感心しました。親だからといって、長年一緒に暮らしていないと生活習慣も違っていて同居もなかなか難しいものです。イギリス人などはそういうことをよくわかっているのでしょうかね。
一緒に暮らさなくても、ローズは週に一回ぐらい父親と夕食を食べることにしています。
クリスマスはジャックも呼んで、母親のいないさびしいクリスマスを三人で祝うことにしました。

そういう時に事件は起こりました。サリーの娘のベスが行方不明になったのです。
ローズはこの少女を一番最後に目撃しました。浜辺で父親らしい男に連れて行かれたのを見たのです。
ローズは自分がこの少女を最後に目撃したことにこだわり、まるで自分のせいでベスがいなくなったかのように思っています。そして、わざわざ母親のサリーに会いに行ったりします。彼女の友達たちもローズに協力して、色々な情報(という噂)を話してくれます。
相変わらずジャックはベスの捜索で忙しいからとローズにほっておかれてます(かわいそう・・・)。
警察はローズの証言から親しい男がベスを連れ去ったと思い、サリーやサリーの姉妹のキャロルの知り合いの男たちを調べるのですが、該当する男は見つかりません。
近所の人たちも総出でベス探すのですが、徒労に終わりました。
事件は暗礁に乗り上げます。
そうこうするうちに、最悪の事態が起こります。

コーンウォールの描写が相変わらずとても美しいです。
ですが、犯人が終わりの何ページかで唐突にわかってしまうし、ある女の子が急に無口になり変わってしまった理由も、ローズが彼女に話しかけた途端に簡単にわかってしまうし、ミステリーとしては残念な感じです。(私が原文の意味をよく取れていないのかもしれませんが)
予感通りにローズとジャックの関係は進展なし。お父さんが二人にいい影響を与えてくれると思ったのですがね。
二人の関係がすっきりしない終わり方で、ちょっと不満ですが、仕方ないですね。

とにかく、ボライソーさんのご冥福をお祈りしています。

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