畠中恵 『いっちばん』&『ころころろ』2012/02/20



短編集です。

一太郎の幼馴染の栄吉が修業に出ます。友達がいなくなって淋しそうな一太郎を慰めようと妖たちが考えたのが、一太郎の一番喜ぶものをあげるということ。
その候補が①お菓子 ②春画 ③根付け。
どれも一太郎は欲しがらないって。
一太郎のことよりも自分の欲しいものを選ぶ妖がかわいらしいです。

さて、修業に出た栄吉ですが、後から店に入った同僚の八助が器用にお菓子を作るのを見て、自分にはお菓子を作る才能がないと思い、お菓子作りを止めることを決心しますが・・・。

「不器用なものの方が菓子作りの面白みを知ることができる」

何でもそうですね。
すぐにできる人はすぐに飽きてしまいます。
一見不器用に見える人の方が長続きがするようです。

他に『ちんぷんかんぷん』で三途の川から一緒に抜け出した冬吉との再会話や江戸と京の好みの違いー派手好みの京と世間様にぜいたく品と思われない品を選ぶ江戸ーこの違いを描いた話などがあります。



突然一太郎の目が見えなくなります。
生目神に捧げられた七つの玉がなくなり、その玉の代わりに若だんなの目を持っていかれたらしいのです。
生目神の玉を探すために、二人の兄やと妖たちが活躍します。

ひとつわかったこと。どうやら江戸の神様は恋するらしいのです。なんとも人間的な神様です。

本の表紙に漫画って嫌いと言っていましたが、取り消します。
しゃばけシリーズの表紙の絵は好きです。鳴家のかわいらしこと。ホント、飼いたいわぁ。

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