榎本まみ 『督促OL 修行日記』 ― 2013/01/14
いろいろと仕事があるけれど、絶対にやりたくない仕事の中に入るのが、お金の督促です。
○ロ○スなどの消費者金融業の人がやっているのだとばかり思っていました。
よくよく考えてみると、今や誰でも一枚は持っているクレジットカードの方が使っている人が多いですし、割合的にも使い過ぎて払えなくなる人が多いですよね。
何回か遅れて払うとブラックリストに入ってしまい、新しくカードを作れなくなるといいますが、本当ですか?
ある人は、あるスポーツ店でカードの手続きをして、後で銀行に送って下さいと言われた書類を送らないでいたら、次にカードを作ろうとした時に断られたとか。
まあ、考えてみても、送ってくれというものを期限以内に送らない人って、支払期限を守らない可能性が高いですものね。
この本は連載コラムとブログの内容をベースにして書いたそうです。
N本さんがカード会社に入社したら、コールセンターに配属され、そこは、キャッシングの回収を行っている部署だったそうです。
どの部署に新人を配属するかって、どうやって決めるのでしょうね。
その人の持っている運なのでしょうか?
キャッシングってようするに借金ですからねぇ。
電話をすると罵声が飛び交い、罵詈雑言は当たり前。
それだけではなく、朝7時から終電まで働かされ、一時間60本の電話がノルマで、夜の9時からは手紙を書かされます。
精神的におかしくなる人が続出するのもうなづけます。
さて、こういう異常な(なんていうと怒られるかな)職場で、どうN本さんが生き残っていったか。
軽いノリで色々なヒントが書いてあります。
まあ、クレーマー対応に役立つヒントが少しはあるかなと、あまり期待しないで読むのがいいでしょう。
「肉体労働」とか「頭脳労働」は昔からありましたが、「感情労働」なんていう言葉ができていたとは、知りませんでした。2000年から使われるようになったんですね。
典型的なのが「航空機における白人女性の客室乗務員」というのがアメリカらしいです。日本ではスッチーは憧れの的でしたものね。
医療職や介護職をはじめ、サービス業、企業などのクレーム処理担当者などが当てはまるそうです。
「感情労働」に従事する人は、相手が如何に理不尽であろうが、「自分の感情を押し殺し、常に冷静に礼儀正しく明朗快活にふるまい、相手の言い分をじっくり聴いて、的確に対応、処理、サービスを提供し、相手に対策を助言しなければならない」ということです。
これだけやれと言われても、とにかく大変です。
この本の中にエースイケメンM井さんの「悪口コレクション」の話があって、おもしろいと思いました。
こういう風な逆転の思考ができる人は、どんな職場に行っても強いですね。
どんな仕事についても、柔軟な思考ができる人でありたいですわ。
例えそれが不謹慎に思われたとしても、自分がそれで保てるのならいいではないですか。
我が家の犬は元気です。
ケージの中ではあまり飛び回りませんので、全身が写せます。
ちょうどいい体格です。
2キロを超えましたが、前に比べると身長というか体長が伸びたような。
右手の様子がよくわかります。
不思議な右手は相変わらずです。
ご飯の時の右手上げもやっています。
両手をついて食べるよりも食べやすい?
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