読んだ本2022/05/14



雨の中、スーパーまで行く途中に薔薇が咲いていました。
雨にうたれると、頭がたれてしまうといいますが、ちゃんと上を向いていました。


まだ紫陽花が咲いていないと思っていたのですが、ある家の玄関先に紫陽花が咲いていました。鉢植えなので、花屋さんから買ってきたのかしら?
今年の梅雨は早いのでしょうか。

文庫本ですぐ読める本をまとめて紹介します。


小路幸也 『テレビじゃん!』
大人気バンド・ザ・トレインズが毎週土曜日夜8時に冠番組「土曜だ!バンバンバン!」をやることになります。
19歳のボーヤ・チャコは忙しい仕事の合間、テレビ業界で起こる事件や謎を解き、ザ・トレインズのメンバーの出来事がスキャンダルにならないように頑張ります。

読んでいくと、アレ、これってザ・ドリフターズの「8時だよ!全員集合」のこと?チャコって志村けんでザ・ビーナッツ、キャンディーズなどが出てるじゃん。
「8時だよ!全員集合」って1969年10月から始まったのね…などとちょっと懐かしくなりました。
この人がイカリヤさんで、この人が…と思いながら読んでいきましたが、イメージと違う人もいて、まあ、お話ですから許します、笑。一番違ったのが、志村けんらしいチャコですからね。
ドリフターズを知っている人が読むと、おもしろさ倍増です。

高森美由紀 『柊先生の小さなキッチン』&『柊先生の小さなキッチン~雨のち晴れの林檎コンポート』
彼にフラれて、そのショックで食べられなくなった一葉。
彼女の部屋の隣に柊という家庭科の教師が引越してきて、ひょんなことから彼の作ったポトフを食べてから、だんだんと食べられるようになる。
そんな中、二階に引越して来たのが、作家の石原。どうも書けなくて逃げ出して来たらしい。そこに編集者の長谷川がやって来て…。

高齢の先生と若い女性のお話かと思って読んだら、違いました。
いつも思うのですが、お話の始まりは失恋。これは料理を扱ったお話のお決まりなんでしょうかね。
柊先生の気持ちに鈍感すぎる一葉が不自然とは思いますが、面白いキャラの石原と癒やしの犬・久太郎のおかげで読み進めていけました。

柏井壽 『鴨川食堂しあわせ』
思い出の食を探し出す探偵事務所にやってくるのは、様々な人々。
今回は、出て行った父との思い出の焼き鳥、女性からもらった直江津駅の駅弁、夫が最期に食べたイタリアン、川津で食べた母の巻き寿司、亡くなった恋人の作ったフィッシュアンドチップス、12歳の時に叔父の家で食べたすき焼きです。

流さんが作るお料理が美味しそうで、いつも食べたいと思います。
今回はこいしが仕事人らしくないなと思うところがありました。
そりゃあ、嫌な客が来ますよ。だからといってそれを表に出してはいけないでしょう。流さんもピシッと怒らなきゃ。
それに夫婦のことがわからないのは仕方ないのでしょうが、「お墓のなかの奥さんがショック受けて、化けてでてきはるんと違うやろか」なんて言い過ぎってもんです。
こいしのことは置いて置いて、様々な人の思い出の食に人生の機微を感じます。
このシリーズはどこから読んでもいいですよ。好きな料理から読んでいってもいいかも。

喜多みどり 『弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配編 4』
くま弁で宅配担当で働き初めてから2年。雪緒の人生が変わろうとしています。
くま弁での日々は彼女が新しい人生に旅立つために必要だったのです。
終わってしまうのは淋しいですが、次はどんなおもてなしがあるのか、楽しみに次のシリーズの始まりを待ちますわ。できればユウと小春の新婚時代も知りたいのですけど。
そうそうお話はくま弁の入っている建物の建て替え話から始まり熊さんの若かりし時のことが少しわかります。

坂井希久子 『江戸彩り見立て帖 朱に交われば』
『江戸彩り見立て帖 色にいでにけり』の続き。
京男・右近に押し切られ、呉服屋「塚田屋」で色見立てを始めたお彩。
様々なお客がやってくるが、問題は塚田屋の主人で右近の兄・刈安。自分は仕事もせずに遊び歩いているのに、右近を目の敵にして、塚田屋から追い出そうとしている。右近が連れてきたお彩にも次々と難題を持ちかけてくる。お彩もお彩、ついつい乗せられてしまい、新たな流行り色を作り出すこと、それができなければお彩は塚田屋から、右近は江戸から追い出すと刈安に約束させられてしまう。
さて、どうするのかお彩。

頑なで素直になれないお彩が、あまり好きになれません。呉服屋で働くのに、がさつな女性は駄目でしょ。それが育ちというものなのでしょうかね。
そんなお彩を雇った右近に何か策があるのでしょうが、まだ明らかになっていません。
色見立てがどう商いと結びついていくのかが楽しみなお話です。

風野真知雄 『潜入 味見方同心四 謎の伊賀忍者料理』
味見方同心の月浦魚之心は町の料理に絡む謎に挑みます。
今回は色気を売る<乳茶>の謎と女中が酒をこぼしてばかりいる料亭の謎、<伊賀忍者料理>の秘密、外神田が縄張りのやくざ<遠吠えの牙次>がご祝儀で配った紅白の梅干しの謎です。
その頃、上さまの寛永寺参拝が正式に決まり、魚之心は厨房の警戒を担当します。
果たして上さま毒殺は阻止できるのか。

とぼけたような謎が笑いを誘います。
兄・波之進の死の謎が未だに解けていないようなので、次なる展開が楽しみです。

<今日のわんこ>


パパは仕事で休日出勤。
まだ元気が足りないママなので、晴れても家で休んでいます。
犬はそんなママの様子がわからないので、遊んでくれと五月蠅いです。
遊び出すと、こんないい笑顔を浮かべる弟犬です。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2022/05/14/9490533/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。