堂場瞬一 『凍結捜査』2024/03/16

「捜査」シリーズの五作目。
わたしは間違えて、この本から読んでしまい、前の事件が気になったので、一作目に戻り、『検証捜査』を読みました。
読んでも知りたかったことは詳細に書いていないので、肩すかしを食わせられましたが。


一月のある日、道警函館中央署刑事一課の保井凛は、後輩の浅井真由の電話で起こされる。
大沼で殺しがあったというのだ。
非番ではあったが、たまたま函館に来ていた警視庁捜査一課の刑事、神谷悟郎を部屋に残し、凛は現場に駆けつける。

死体は後頭部から二発撃たれており、身元は免許証から判明していた。
平田和己、三十三歳。
名前を聞いてすぐに凛は平井が婦女暴行事件の容疑者だったことを思い出す。
事件は昨年の七月に起り、被害届が取り下げられたため、捜査は中途半端で終わり、その直後に平田は札幌から姿を消していた。

実を言うと、凛は暴行事件を担当した札幌の所轄の刑事から、平田が函館に来ているという情報を得ていた。
被害届を出した女性、水野珠希は事件後、函館の実家に戻っていた。
そのため凛は平田の所在を監察し、動向に注意を払うと共に、珠希に注意を促していたのだ。
珠希は平田の遺体が見つかった日の朝、書き置きを残し、姿を消していた。

捜査に進展はなく、季節は冬から初夏へと変わっていく。
そんな頃に、東京のホテルで殺人事件が起る。
被害者は後頭部に二発撃ち込まれているという。
神谷は函館の事件との類似点に気づく。
被害者は偽名で泊まっていたが、バッグにあった運転免許証から水野珠希であることがわかる。

凛は東京で道警と警視庁の連絡役となり、神谷は北海道へ飛ぶ。
事件は意外な様相を呈してくる。


ちょっとネタバレになりますが、高校時代まで北海道に住んでいたというのに、わたしは北海道の近代史や現代史のことはほとんど知りません。
もちろん、学校でも学びませんでした。
桜木紫乃さんの本を読んで初めてそういう過去があったのかと思ったのです。
北方領土なんて聞いても、自分とは関係ないと思っていましたもの(恥)。
ロシアとの関係は複雑で、計り知れないものがありますね。

函館の寒~い冬の様子がよく書かれています。
読みながら、昔、冬に函館に行って、坂道で滑りそうになったことを思い出しました。
北海道生まれ、それも冬に生まれたわたしですが、よく転びますwww。
雪の降る寒いところには二度と行きたくも住みたくもありません。
北海道の冬にサングラスが必要だと神谷が言っていましたが、その通りです。
眩しくて大変ですよ。特にわたしは緑内障ということもありますが。
外国の方が雪を見て喜んでいるといいますが、冬の暮らしを知らないからですね。
函館に行きたい方は春の雪がとけ、新緑が出た後にしましょうね。

こんなことが本当にあり得るのかと思うところもありますが、これ以上書くとネタバレになるので、止めます。
そうそう、支援課の村野さんが出てきて、凛に疎まれています、笑。
村野さん、可哀想。
永井さんがフランスに行かれるそうで、次はフランスでのお話みたいですね。
これから順番に二冊目から四冊目を読んでから、最終巻の六冊目を読もうと思いますが、ひょっとして、『検証捜査』を読んだ後なら二作目から五作目は読む順番が違っても問題ないのかもしれないですね。だから兄弟編ってわけかも。
凛と神谷の事件を詳しく知りたいので、番外編でいいので、書いて欲しいです。

堂場さんのシリーズ物は、外国物と比べると猟奇的なところがないので、安心して読めます。
このシリーズもオススメのひとつです。

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