堂場瞬一 『検証捜査』 ― 2024/03/11
「捜査」シリーズの一作目。

神谷悟郎は伊豆大島の大島署刑事課の刑事。
本土でしくじり、左遷されて二年以上になる。
暇潰しにいつものように釣りをしていると、部下の谷本が来て、警視庁の刑事部長から電話がかかって来たという。
谷本の携帯で電話をしてみると、特命だからすぐに戻って神奈川県警に出頭しろとのこと。
神谷を迎えたのが警察庁刑事企画課の永井理事官。
彼に連れて行かれたのが、古いビルの一室で、そこが特命班の捜査本部だという。
特命班のメンバーは他県警から集められた六人、警察庁の永井と警視庁の神谷、福岡県警捜査一課の皆川慶一郎、埼玉県警捜査一課の桜内省吾、道警刑事企画課の女性刑事、保井凛、大阪府警の監察官の島村。
永井によると、三年前、女性三人が連続して乱暴され、殺された戸塚事件が無罪判決になる見込みで、彼らはその事件の検証捜査をするという。
神奈川県警の妨害にも関わらず、だんだんと明らかになる神奈川県警の杜撰な捜査と隠蔽行為。
やがて戸塚事件が神谷の左遷のきっかけとなった事件と繋がりがあることがわかってくる。
一旦は諦めた神谷だったが…。
それにしても神谷はカッとなりすぎです。
一度で懲りずに、またやるとは、ちゃんとカルシウム取ってますか、笑。
大島に島流しになってから刺を失ってしまったとか言っているけど、そんなことないですよ。
訳ありの保井はツンツンし過ぎ。
そのまま行くのかと思ったら、何故か四十二歳のバツイチ中年男の神谷に心を許しちゃうなんて、ちょっと信じられません。
世の中の中年男性の望みを叶えているのかしらww。
神谷を追って大島まで行くのは、わたしなんかは不自然だと思いますけど。
まあ、話が進まないので、仕方ないですか。
などと文句を言っていますが、お話としては面白いです。
警察が本当にこんな感じだと、我々は困りますけどね。
このシリーズ、お勧めです。
わたしのように順番を間違えずにお読みください(またやっちゃったのよ、笑)。
一応出版された順番を書いておきますね。
①検証捜査 (2013年集英社文庫)
②複合捜査 (2014年集英社文庫)
③共犯捜査 (2016年集英社文庫)
④時限捜査 (2017年集英社文庫)
⑤凍結捜査 (2019年集英社文庫)
⑥共謀捜査 (2020年集英社文庫)
<今日のおやつ>
甘い物は禁止とかいいながら、イチゴの美味しい季節ですので、ついつい食べてしまいます。

YATSUDOKIのイチゴのパフェみたいなもの。ちょっと物足りないかな?
某カフェのイチゴのパフェ、食べに行きたいわぁ。
行こうかな…。
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