アマンダ・スケナンドール 『にせ者が看護師になる方法』2024/06/17



1883年、ニューヨーク市。
スリのウーナは十一歳の時に故買人のマーム・ブライに拾われ、盗みの術を仕込まれた。
それから十四年が経った。

ある日、ウーナはルームメイトのデイドラと踊りに行き、男からカフスボタンを盗む。
ちょっとした出来心から、カフスボタンをマーム・ブライではなく、流しの故買屋トラベリング・マイク・シーニーに売ることにする。
一人で会いに行こうとすると、デイドラが嗅ぎつけて、いっしょに行くと言い張るので、仕方なく連れて行く。
トラベリング・マイクに指定された場所に行くと、彼が男にベルトか長いロープで首を絞められていた。
二人は巡査につかまり、デイドラの嘘からウーナはトラベリング・マイク殺害の犯人にされる。

警察から逃げ出したウーナは、雑誌の<女性の新しい職業>という記事に書かれていたベルビュー病院看護学校の学生募集に興味を持つ。
知り合いの新聞記者バーニーの助けを得て、なんとかウーナはベルビュー病院看護学校にもぐり込む。
ここに居れば、部屋も食事もある。ほとぼりがさめるまでの我慢だ。
看護師長のミス・ハットフィールドからは目の敵にされるが、見習いのみんなはウーナに親切だし、ルームメイトにも恵まれ、なんとか続けられそうだ。

そんな時に病院で不審死が起る。
ウーナはルームメイトのドルーといっしょに調べ始めるが…。

最初はガラの悪いあばずれ女(失礼)だったウーナですが、病院で様々な患者と接し、彼女のことを大事に思ってくれる研修医のエドウィン・ウェスターヴェルトやルームメイトのドルーと親しくなるにつれ、元来の彼女の良さが出てくるようになります。

いくらなんでも、看護学校に入れないでしょうとは思いましたが、今とは違い、昔は身分を偽るのは簡単だったのでしょうね。
彼女の身元がバレても、彼女のよいところを尊重してくれる人たちがいてよかったです。

ナイチンゲールが生きていた頃の病院の様子がよくわかります。
手を消毒せず、その手を患者の体の中に入れてピストルの弾を抜こうとする医師を殴ってやりたくなりましたww。


<美味しいお酒>
わたしはお酒は飲めませんが、夫が大好きです。
この頃、彼が気にいっているのがレモンサワー。
わざわざ写真を撮れと五月蠅いので、撮ってみました。


缶を開けます。


シュワシュワと泡が立ちます。


アラ、何かが見えて来ました。


もしや…。


レモンスライスでした。
すごいですね。見ているだけで面白いです。
このレモンサワーは甘いのと甘くないのと二種類あります。
ビール会社の回し者ではないので、詳しくは書きませんが、レモンサワーで調べると出てきます。
お酒のお好きな方は是非試して下さい。