「関心領域」を観る2024/06/02



散歩中に見つけた、変わった植物(私が知らないだけかも)。
調べると、ギリシャ神話に出てくる花、「アカンサス」だそうです。
アカンサスという美しい娘が太陽神アポロンのしつこいプロポーズを断る際、爪でアポロンの顔を傷つけてしまい、怒ったアポロンに植物に変えられてしまったのだとか。由緒ある花なんですね。


見て下さい。兄はちゃんと右足をついて歩いています。
パパがいると便利です。兄は5分ちょっとでママのスリングに入り、弟だけが歩いてお散歩します。
兄は意外とスリングが気にいっているようで、嫌がらずに入っています。



「関心領域」は、マーティン・エイミスというイギリスの作家の小説を原作とし、ジョナサン・グレイザーが脚本・監督を務めた映画です。
カンヌ国際映画祭でグランプリ、アカデミー賞で国際長編映画賞と音響賞というように様々な賞を受賞しています。

アウシュビッツ強制収容所と壁一つ隔てた家に、収容所所長のルドルフ・ヘスの家族が住んでいる。
妻のヘートヴィッヒはこの家を丹精込めて作り上げた。
広い草花が咲き誇る庭にはプールもある。
この庭に友人や子どもたちを招いて、パーティを開く。

子どもが無邪気に遊んでいるようだが、手許を見ると、囚人の入れ歯。
赤子は常に泣き叫んでいる。
川に遊びに行くと、流れてきたのはおぞましいものだった。
ヘスは子どもたちを川からあげて、急いで家に帰り、体中を洗わせる。
眠れない子どもにヘスは『ヘンデルとグレーテル』を読み聞かせる。

妻のヘートヴィッヒはためらいもなくアウシュビッツで殺された囚人の毛皮のコートを着て、コートに入っていた口紅をつける。
やって来た母親にいかにここが理想的な場所かを語り、運がよかったとまで言うが、母親は別れも告げずに帰っていく。
腹いせにポーランド人のメイドに、夫にお前を殺させ、灰を撒いてもらうとまで言う。
ヘスが昇進して転勤になると聞くと、子どもたちを育てるのにいい場所なので、ここを離れたくないから、単身赴任してくれと言う。

外から様々な音が聞えてくる。
しかし、ヘスの家族は何も聞えないかのように、暮らしている…。

ヘス家の日常生活が淡々と描かれた映画ですので、退屈に感じてしまうかもしれません。わたしは後半にちょっと眠気がしました(恥)。
アカデミー賞を取った映画だから観てみるかと単純に思う人は観ない方がいいかもしれないです。
色々と考えたい方は是非、観に行って下さい。

ヘスの妻役が、「落下の解剖学」に出ていたザンドラ・ヒュラーです。
うまい俳優さんですね。
わんこが我が物顔で、家中を駆けまわっていましたが、このわんこはザンドラさんの愛犬のラブラドールだそうです。


メッシ君は演技ができたけど、ザンドラさんの愛犬はできないそうです。
でも、いるだけでいいです。

私はアウシュビッツ強制収容所に行ったことがあります。
世界遺産に登録されている旧市街のあるクラコフという古い町からバスに乗り行きました。
今はツアーもあるみたいです。お金と時間と相談して、ツアーで行くか、個人で行くか決めるといいでしょう。
個人で行くと、無料で何時間いてもいいそうです。
ポーランドに行くことがあったら、是非行ってみて下さい。


<今週のおやつ>
久しぶりのお届け物は、可愛いキティちゃん。


包み紙を取ると…。


窓があり…。


窓からキティちゃんが覗いています。


ガトーフェスタハラダのハローキティ50周年を記念してハローキティのために作った特別なグーテ・デ・レーヌ(女王様のおやつ)です。


中にクリームチーズ風味のいちごクリームとフリーズドライのいちごが挟んであります。
サンリオとコラボしていたなんて、知りませんでした。

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