オーストラリア・バレエ団 『白鳥の湖』 ― 2010/10/11
映画『小さな村のダンサー』のバレエ場面で協力していたオーストラリア・バレエ団を見てきました。
「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」は新しい振付と内容ということなので、本当はもう「白鳥の湖」や「くるみ割り」には食傷気味なのですが、おもしろそうなので、両方ともチケットを取りました。
「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」は新しい振付と内容ということなので、本当はもう「白鳥の湖」や「くるみ割り」には食傷気味なのですが、おもしろそうなので、両方ともチケットを取りました。
結構前の方だったのですが、オペラグラスが無ければはっきりとは見えません。視力が衰えているようです。
日本人女性二人が結構いい役で踊っていました。今はシニア・アーティストとソリストなので、後何年かするとプリンシパル・アーティストになって、日本で主役を踊ってくれるといいですね。
オーストラリア・バレエ団 「白鳥の湖」
振付:グレアム・マーフィー
≪キャスト≫
オデット:マドレーヌ・イーストー
ジークフリート王子:ロバート・カラン
ロットバルト男爵夫人:ルシンダ・ダン
女王:シェーン・キャロル
女王の夫:ロバート・オルプ
第一王女:久保田美和子
第一王女の夫:マシュー・ドネリー
公爵アンドリュー・キリアン
公爵の若い婚約者:本坊怜子
第一幕:
ジークフリート王子は結婚式間近だというのに愛人に会っている始末。
結婚式には愛人のロットバルト男爵夫人が来ている。オデットは二人の関係をいつしか気づき、狂乱の振る舞いをしてしまい、サナトリウムに入院させられてしまう。
第二幕:
サナトリウムにて。
ジークフリートが会いに来ても、おびえてしまうオデット。唯一彼女がくつろげるのは夢の世界だけ。
そこにはたくさんの乙女がいて、彼女をなだめてくれる。
第三幕:
ロットバルト男爵夫人はジークフリートを手中に収めている。
夜会を開いた時、招待していないオデットが現れる。彼女を見て、ジークフリートは惹かれてしまう。嫉妬したロットバルト男爵夫人はオデットを再びサナトリウムへ送ろうとする。オデットはかろうじて逃げる。
第四幕:
逃げたオデットを探すジークフリートたち。
湖畔でオデットを見つけ、抱擁し、一時二人の心が結ばれる。しかし、ロットバルト男爵夫人が現れ、またまたオデットの心は乱れる。そして、オデットは悟るのあった。自分の心がもはや癒されることがないと・・・。
オデットは湖に沈み、ジークフリートはたった一人残される。
イギリス皇室の三角関係を基にしているという話です。あの『白鳥の湖』で新しい解釈をしてしまうのですから、おもしろいです。
振付はそれほど目新しさを感じませんでしたし、あまり私好みではありませんでしたが、舞台と衣装がとっても素敵でした。
白鳥のような乙女たちが踊る場面では、舞台上の丸い湖を表している装置(真ん中の写真)が効果的に使われていました。
女性の衣装がちょっと一世代前の感じでいいです。特に二幕と三幕の黒と白のコントラストが効いていました。
ダンサーではロバート・カランは顔と体型は私の好みではなかったのが、ちょっと残念。ルシンダ・ダンは第三幕で一人残されてから、門を閉め、椅子に座った時のキリッとした表情が、とってもよかったです。自分の自尊心を最後まで失わないようにする、そういう女性の気持ちがよく出ていました。
マドレーヌ・イーストーは純真な線の細いオデットを演じていました。ただ、群舞と一緒だと、どこにいるの?だったけれど・・・。オーラがないのかしら?
第四幕で、オデットの悲しみが私にはあまり感じられませんでした。群舞が多いせいかもしれませんね。
「くるみ割り人形」は土曜日に行きます。これまた新しい解釈の「くるみ割り」なので、意外性で驚かせてくれそうです。
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