似鳥鶏 『夏休みの空欄探し』2022/08/04

似鳥さんの作品では楓ヶ丘動物園シリーズが好きなのですが、この本はキラッキラの青春恋愛ミステリーでした。


高校二年生の成田頼伸ことライはクラスには友だちが一人しかいない、目立たない、地味~な男子。会員が2名しかいないクイズ研究会会長で、役に立たない知識をしいれるのが好き。
クラスに成田という人気者の男子がいるため、「じゃない方」とか言われている。

ある日、ライはいつも本屋の帰りに利用しているモスバーガーで、隣に座っている美人姉妹たちの話を聞いてしまう。
彼女たちは暗号解読をしているようで、暗号というものが好きなライはついつい覗き見してしまう。するとすぐに解けてしまった。
答えを教えたいけど、話しかけると不審者と思われそうだし…と悩むライ。
彼女たちがシェイクを買いに行った隙に、答えを置いてモスバーガーを出るが、追いかけて来た彼女たちに捕まってしまう。
たまたま偶然に道で出会ったクラスの人気者の成田清春(キヨ)も仲間となり、四人は一緒に暗号解読の旅へと出かけることになる。

出てくる暗号は私には難しくて、全くひとつも解けませんでした(恥)。
ライがあまりにもふがいなく、卑屈で、そこがあまり好きにはなれなく、清春も、あんな感じが今の学校で人気者なのかと思いましたが、途中から彼らも変わっていき、気にならなくなりました。
姉妹の、特に妹の秘密がなくても、青春小説として面白かったのではないでしょうか。それに最後が唐突で、続きを探してしまいました。
まあ、お涙頂戴にはならなくて、これでよかったのかも。

只今青春真っ只中の、暗号解読が好きでなくても大丈夫ですから、YAの皆さん、読んでみてね。お勧めです。

似鳥さん、楓ヶ丘動物園シリーズ待ってます。

<今日のおやつ>
まだ秋ではないけど、栗のおやつを頼んでみました。


モンブラン。栗が粗く刻んであるらしく、食べると小さな塊を感じます。

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