「カーテンコールの灯」を観る ― 2025/08/22
原題「Ghost light」。
「ゴーストライト」とは暗闇での事故や怪我を防ぐために、劇場に誰もいない間、舞台上に残される一灯の照明のことで、劇場に住む「亡霊(ゴースト)」を追い払うという意味もあるそうです。
映画には関係はありませんが、ジョン・ノイマイヤーがコロナ禍に振付をしたバレエの「Ghost Light」という作品で舞台上に置いてあるのがゴーストライトです。

ダンは道路工事作業員。
妻のシャロンは子どもたちに演劇を教えている。
デイジーという娘が一人いる。
ある日、学校から呼び出される。
デイジーが教師を突き飛ばしたというのだ。
校長にこのままでは退学になると言われ、セラピーを受けるという条件で、なんとか二週間の停学にしてもらう。
そんな頃、仕事中に車の運転手とトラブルになる。
デイジーもそうだけど、ダンもすぐカッとなるようで、何か大きなストレスを抱えていそうだ。
リタという女性がそれを見ていて、ダンを自分たちの演劇サークルに誘う。
ダンは一旦は断るが、仕事現場の近くのビルの中で練習しているので、気になって見に行ってしまい、リタの勢いに負けて、家族に内緒で参加することになる。
演劇サークルが上演しようとしているのが「ロミオとジュリエット」。
若い男性はいるが、女性はいない。
50歳のリタがジュリエットで年齢がつりあわず、ロミオ役の男性は不満のようだ。
すったもんだの末、ダンがロミオを演じることになる。
演劇の魅力に引き込まれていくダン。
しかし、彼にはどうしても納得できないことがあった。
それは劇のラストだ。
ダン家族には、辛い過去があり、「ロミオとジュリエット」はそれを思い出させるものだった。
結局、家族にバレ、デイジーは役者として参加し、シャロンは会場探しに協力する。
果たしてダンは最後までロミオを演じ続けることができるのか。
そして家族の絆を取り戻すことができるのか。
演劇ってセラピー効果がありますよね。
過去から目をそらし、悲しむことを自らにも、家族にも禁じていたダンですが、演じるうちになんとか過去と折り合いをつけていきます。
傷ついているのは彼だけではないのです。それがわかっていませんね。
演劇サークルのメンバーたちも何かあるのかもしれませんが、映画の中では触れられていません。
ここは自分を出しても安全な居場所であると何回も言われているのが印象的でした。
あまり似ていないので、気付きませんでしたが、実は父親役(キース・カプフェラー)と母親役(タラ・マレン)、そして娘役(キャサリン・マレン・カプフェラー)の俳優さんたちは実の家族なんだそうです。

よくよく見ると似たところがあるかも。
ポスターを見ると、コメディに見えるかもしれませんが、私はシリアスな映画だと思います。
日本語のタイトルがイマイチで、ヒットしそうもない(失礼)感じですがww。
英語がとても聞き易かったので、リスニングの練習にもってこいだと思うので、英語学習に映画でも見ようかなと思う人は是非見てみてください。
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