横山秀夫 『臨場』2007/09/11

警察小説の大御所、横山秀夫の短編集です。

捜査一課調査官、倉石義雄は影では「終身検視官」と呼ばれています。
何故なら彼は10年以上も殺人現場の初動捜査を行い、的確に死者からのメッセージを受け取り、犯人をはずすことがないからです。

この本に、警官たちでもっている飲み屋が出てきますが、警官って私生活まで群れたがるのでしょうかね。
イギリスの警官の出てくるミステリーを読んでもあまり思わないのですが、日本の警官の私生活は私的には知りたくないですね。
ちょっと闇の部分がある方がよいです。

倉石は人とは群れず、一見冷たそうに思えるのですが、たった一ヶ月しか鑑識課に勤務しなかった婦人警官の死や、退職する刑事部長の餞として、彼を捨てた母親の死を徹底的に調査するという暖かさもあります。

たまに読んだ日本のミステリーですが、やっぱり私には合いません。
日本のじっとりとした人情の世界は苦手ですわ。

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