マーガレット・デュマス 『何か文句あるかしら』2010/09/12

ミステリーでは主人公が普通じゃない方が好きです。
といっても、殺人事件と遭遇して、自分で事件に飛び込んでいくヒロインって普通じゃないですよね。
今度のヒロインは最高です。
とってもお金持ち過ぎるヒロインです。だって「小国の財政をまかなえる」とか「人生を数回生きてもつかいきれないほどの」なんてフレーズがでてくるんですから。


大金持ちのチャーリーはイギリスで出合ったジャックと結婚し、アメリカのロサンジェルスに戻ってきました。
チャーリーは特に仕事はしていなく(する必要がないわね)、サンフランシスコで非営利のレパートリー劇団を運営しています。イギリスでは一年間レパートリー劇団の研修生として働いていました。
結婚相手のジャックは自称海軍の気象学者。
チャーリーには叔父のハーリーがいて、両親が亡くなってからチャーリーの面倒を見てくれました。この叔父さん、とってもおもしろいキャラクターです。もちろん彼も大金持ちですよ。

叔父さんもいいんですが、チャーリーの友人もこれまた個性豊か。
まず、アイリーン。チャーリーのファイナンシャル・プランナーをしているバリバリのキャリアウーマンですが、息子が一人います。
恥ずかしがりやのブレンダは女性学を大学で教えている準教授。一番まっとうな人です。が、叔父のハーリーが・・・。
劇団員ではグチってばかりいる劇団<レップ>の芸術監督のサイモンと舞台監督のチップがチャーリーとよくつるんでいます。
この4人とチャーリーが集まれば、もうとんでもなく騒がしそうです。

「グレゴリー・ペック似」のジャックと「イザベラ・ロッセリーニに近い」チャーリーがサンフランシスコに到着し、ホテルにチャックインしてスイートに入って、まずお風呂とバスルームに行くと・・・なんと、そこには知らない女性が。その上、彼女は死んでる!
一体彼女は誰?

いつもチャーリーの交際相手の身元調査をしている叔父のハーリーに会いにいくと、不思議なことにハーリーはジャックには下手。ジャックはただの気象学者ではなさそう。
一体ジャックは何者?

自分の劇団<レップ>に行くと、チャーリーのいなかった昨年、劇団は予算超過。ファイナンシャル・プランナーのアイリーンには劇団にこれ以上投資はするなと言われるし。どうすればいいの。誰だか知らない匿名の資金援助者がいるというし・・・。
 
そんなこんなで色々と頭を悩ませている時に、ハーリーの娘で、麻薬に関して色々とある、これまた頭痛の種の従姉妹のシスが誘拐されてしまいます。
無謀で何にでも首を突っ込んでしまうチャーリーと友達4人+叔父さんが何をしでかすのか、目が離せません。
久々の楽しい仲間です。
私のように軽いミステリーが好きな人にお勧めです。 

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