リース・ボウエン 『貧乏お嬢さまと王妃の首飾り』2015/12/23

英国王妃の事件ファイル・シリーズの五巻目。


公爵令嬢ジョージ―はロンドンで気楽な一人暮らしをしていましたが、兄と身重の兄嫁が寒いスコットランドにいられないとロンドンの屋敷にやってきたため、駅の無料食堂でボランティアをやる日々。
兄嫁のフィグとはそりが合わず、彼女と一緒にいるなんてまっぴらごめんなのです。
といって屋敷から逃げ出すにはお金がありません。
兄たちのおかげで食べ物がよくなり、屋敷が暖かくなったので我慢するしかありません。

そんなある日、兄夫婦が南仏ニースへ行くことになります。
無情にもジョージ―はお金がないので連れていけない。ロンドンの屋敷は閉鎖するので、出て行って欲しいと言い渡されます。
困っていた時に英国王妃からの呼び出しが・・・。
「嗅ぎ煙草入れ」が盗まれたので、取り戻して欲しいと言うのです。
犯人とみられる男はニースにいるというので、ジョージ―は交通費王室持ちでニースに行くことになります。
でも、滞在費はどうなるの?
兄たちの所に転がり込むしかありません。

ニースまでの汽車の中で出会ったのは、あの有名なココ・シャネル。
シャネルからジョージ―はモデルにならないかといわれますが・・・。

貴族も大変と毎回思って読んでいます。
日本の武士も同じようでしたね。
「武士は食わねど高楊枝」ということわざがありますもの。
ジョージ―の場合は「王妃は食わねど高楊枝」ですか。
実在の人も出演するようなので、次は誰が出てくるのか楽しみです。

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