大崎梢 『ふたつめの庭』2015/12/08



かわいらしい表紙の本です。

保育士の美南は園内や園児の家庭に起こる不思議な事件にいつも関わってしまう人です。
いつもは仲のいい園児がけんかした理由とか朝、園内に残されていた謎の足跡とか、話を聞いて絵本をつきとめたり、果てはいなくなった子供を探しに行ったり・・・。
保育園には毎日事件があるのです。

そんな美南には気になる園児の父親がいました。
離婚した後、子供を引き取り、会社の部署まで変わり、毎日朝晩のお迎えをする志賀隆平です。
最初は冷たい感じでとっつきにくかったのですが、接しているうちにだんだんと彼の人となりがわかり、いつしか目が離せない人になっていたのです。
でも、保護者との付き合いはご法度。
どうする、美南。

保育士の方々が作った行事の時の飾り付けや、絵本を読むのが上手いのにいつも感心します。
私には絶対にできませんから。
美南のような保育士がいたら、是非とも我が子をあずけたいものです。

「少しずつどんな子なのかわかって、それが面白いの。(中略)発見が増えて、知らないときより好きになっている、小さな子どもだけではなく、相手が大人でも、当てはまるんじゃないかな」

始めて会った人を第一印象で決めつけるのではなく、それから一つずつ新しい何かを見つけ、少しずつ少しずつ親しくなっていくのっていいですね。
この頃は忙しいからか、じっくり縁を育てていくことができなくなったような気がします。

大崎さんの本はいつもほんわかしていて好きです。
人間嫌いになりそうな時に読むといいかも。
これもお仕事本ですね。


吉祥寺の「オーケストラ」でランチを食べてきました。


大きなお盆に色々とのっていて、かわいらしいです。
自然食っぽいですね。
牛骨スープ、グラタン、レンズマメと豚肉の煮込み、バーニャカウダカウダ、ひとくちポークリエットパイ、あぶりチーズとりんご、ケークサクレ、キャロットのラペ、ライスコロッケ、そして何故か瓶に入ったパンナコッタ。
これに冷たい飲み物がついています(あったかいのが飲みたかった・・・)。

入り口にあるバスタブに何が入っているのか、すごく興味がありましたが、あまりジロジロ見れませんでした。