深町秋生 『探偵は田園をゆく』2023/05/13

2016年に発売された『探偵は女手ひとつ』の続編です。
約6年ぶりの女探偵・椎名留美の登場です。
山形弁が珍しかったのか、彼女のことは覚えていました。
今回は長編です。


探偵の仕事よりも便利屋の仕事の方が多いぐらいなのに、今年の冬は暖冬で仕事がない。
そのため椎名留美は仕方なくデリヘルの送迎ドライバーを始めたが、余計なことに首を突っ込んでしまい首になる。
そこに知り合ったばかりのホテルの従業員から仕事が入る。
息子が行方不明になっているので、探して欲しいというのだ。
早速彼の勤め先に行き話を聞くが、彼の評判は思わしくない。
みんなから借金をしているという。
彼の部屋を調べてみると、その場にそぐわない物が見つかる。
子なんかいないはずなのに西置市が子育て支援の一環として、新一年生に配っているという「すこやかパッケージ」があったのだ。
彼はそれが金になると言っていたという。
留美はそこから彼の行方を探っていくことにする。

今回も留美は活躍します。
前回よりも(記憶が正しければ)暴力沙汰が少ないです。
助っ人の逸平と麗夫婦がとにかく最強。だれもが恐れる狂犬夫婦です、笑。

山形は祖母の故郷なので、親近感があります。山形弁は難しいですが。
地方独特のしがらみやらなんやらが大変そうですが、そんな中を留美は頭を使い、上手く立ち回っています。
亡くなった夫の家族や自分の母や娘のことなどで悩みが尽きません。
それでも留美はカッコいいです。
また会えてよかったわ。

赤羽は行ったことがないのですが、もつ焼きとかが美味しいところがたくさんあるんですかぁ。
行ってみたいと思いますが、赤羽はちょっとくたびれた男性たちが羽を休めるところなのかな?

六年後ではなく、もっと早く続編をお願いしますね。

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