アン・クリーヴス 『沈黙』 ― 2025/05/03
イギリスの南西部デヴォン州が舞台の警部マシュー・ヴェン・シリーズの二作目。
一作目は『哀惜』なので、タイトルはこれからも漢字二字でいくみたいですね。

ウェスタコムの芸術家たちのコミューンで男性が殺されていた。
見つけたのは吹きガラス職人の娘で、作業場で父親を見つけた。
バーンスタプル署の部長刑事ジェン・ラファティは昨夜の友人のパーティで彼と話していた。
彼、ナイジェル・ヨウは元医師で現在はノース・デヴァン患者協会の所長をしていた。
ジェンに話をしたいことがあると言われたが、飲んでいたので、次の日に電話をもらうことになっていた。
マシューたちが調べていくと、死の直前までヨウが自殺をした青年のことで<国民保険サービス>を調べていたことがわかる。
青年は自殺を教唆するサイトにアクセスしていた。
殺人と何らかの繋がりがあるのか。
地道な聞き込みを進めていくが、次の殺人が起こる。
読みながら、読んだことがあるような気がしていました。
kindleで原書を買っていたので見てみると、読み終わっていました。
ブログに書くのを忘れていたようです。
ちゃんと内容がわかって読んでいたようなので、よかったですわww。
読み終わってから考えてみると、原題が『The Heron's Cry (鷺の鳴き声)』なのに日本語のタイトルは『沈黙』。内容と合っているのかしらねぇ。
このシリーズは、わたしには”シェットランド四重奏”四部作と同様に殺人事件を解くことがメインではなくて、美しいデヴォン州の風景描写とそこに暮らす人々の人生の機微を読むものです。
デヴォン州に行ってみたくなりました。
三作目の「The Raging Storm」は2023年に出版されているようで、読んでみようかどうか考え中です。
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