宮部みゆき 『小暮写真館』 ― 2010/10/08

心が温かくなる本です。
花ちゃんこと花菱英一は、父秀夫と母京子、そして弟の光との4人暮らしです。実はもう一人、妹がいましたが、亡くなっています。
ある日、親が何を思ったのか、「脳死状態」の商店街にある写真館を購入し、引っ越しをすることになります。父親は古さがいいと言い張り、大した修理もせず、ほとんどが昔のままです。そして、写真屋のおじいちゃんの幽霊つきです。
花ちゃんは不動産屋に騙されたのではないかと密かに思っています。
「小暮写真館」という看板を取り外さなかったため、ひょんなことから変な「心霊写真」のようなものを押し付けられ、花ちゃんは仕方なしに写真の謎解きに励むことになります。
無事、謎解きが終わったとホッとしていると、変な噂が飛び交っていました。花ちゃんが霊能者で心霊写真を浄化したことがあるなどという・・・。
そして、またまた不可思議な写真を渡されます。
写真は昔は魂を写すと信じられていたそうですが、本当に人の「心」を写すことがあるかもしれません。
不動産屋の事務員垣本さんと花ちゃんの交流には、素直な十代の男の子っていいな、とつくづく思いました。
表紙の絵は、この垣本さんとの因縁のある風景です。私も行ってみたい場所です。
ちょっと厚くて、手に取るのを躊躇するかもしれませんが、勇気を持って、手に取ってください。後悔しませんよ。
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