佐伯泰英 『春の珍事』2013/01/17



江戸物シリーズの中で最後に読み終わったものです。
一巻目はそれほどおもしろいとは思わなかったのですが、読み進めるにつれ、おもしろくなってきました。
鎌倉河岸に住む四人の若者と彼らと縁のある人たちが活躍する捕物話です。
1つの事件が次々と波及していって、最後は上手く落ちるというのが読んでいて快感になってきました。

四人の若者とは、老舗の呉服屋「松坂屋」の手代で後に御用聞きの金座裏の跡継になる政治、政次の幼馴染で金座裏の宗五郎の下で働く手先の1人の亮吉、同じく幼馴染で船宿「綱定」の船頭の彦四郎、そして紅一点、元・川越藩士の娘で鎌倉河岸の酒問屋「豊島屋」の看板娘しほ。

四人を詳しく紹介しましょう。
政治ですが、跡継ぎに望まれただけあり頭脳明晰、剣術も相当なもの、その上いい男です。とにかく真面目で、自分が本当に金座裏の跡取りとして相応しいかといつも思いながら行動している人です。
亮吉はこま鼠とかどぶ鼠とか言われるように、小柄でチョロチョロと動き回る男です。お調子者で口達者、いつまでも大人になりきれないのが玉にきず。みんなのアイドル?
彦四郎も政治と同じようにいい男です。優しく情に厚く、船頭としても一人前で力も強く、180㎝も背があり、同じぐらい背の高い政治といると「関羽・張飛」なんて言われるほど見事なもんです。
しほは母親譲りの絵の腕前で、観察眼が鋭く、人の特徴をよくとらえ、後に人相書きで認められ北町奉行所御用絵師となります。

この四人が金座裏宗五郎親分の元に事件解決に奔走します。

このシリーズを読む楽しみのひとつは政治がどう御用聞きの親分として一人前になっていくかです。先月二十一巻目が出て政治も貫禄がついてきています。
他のシリーズと共に次の巻が待ち遠しいものです。



我家の犬はお座りはなんとかおやつがなくてもするようになってきました。
どうです、この姿。



とっても姿勢がいいですねぇ。


しかし、なかなかふせができません。


夫がおやつを床につけてふせの体勢にしようとしていますが、絶対に前足を折りません。
今日はふせをさせようとして尻尾を踏んでしまいました。
そういえば、私の膝にのっている時にふせをしています。できないことはないですね。訓練あるのみ。  

”Practice makes perfect!” by Mom.


「僕、英語わかんない」

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2013/01/16/6692855/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。