夏川草介 『エピクロスの処方箋』2026/02/12

スピノザの診察室』の続編で、本屋大賞2026のノミネート作品。


雄町哲郎は母を喪った甥を引き取ることになり、京都の洛都大学の医局を辞め、消化器疾患を専門とする地域の小規模病院、原田病院で働いている。

哲郎が原田病院で担当するのは、主に高齢で終末期医療の患者だ。
三ヶ月前から訪問診察をしている、脳神経が萎縮していく難病患者、八十八歳の胃瘻増設術を受け、肺炎で入院している女性、膵臓癌の女性など。

一方、洛都大学の消化器内科准教授、花垣辰雄から押し付けられる患者は、哲郎の高度な内視鏡技術が必要な患者だ。
七十四歳の胆管癌による閉寒性胆管炎で、右6番のステント交換が必要な患者と八十二歳の膵臓の頭部に大きな石がはまり込んでいるために慢性膵炎を繰り返し、三回もERCPを受けている患者。
八十二歳の男性患者は、浅からぬ因縁がある人の父親だったため、哲郎は余計な悩みを持つが。

今回は哲郎と元精神科医の秋鹿との会話がいいですね。
「確かに世の中には、治せない病気が山のようにある。けれども癒せない哀しみはない」
「もし世の中に名医というものが存在するのなら、その真っ暗な道の歩き方を知っている医師のことだと僕は思うんですよ」
「勝ち負けなんて、短い人生に何の意味がありますか」
なんかひょうひょうと生きているような秋鹿医師ですね。

哲郎は甥の龍之介君にエピクロスの話をします。
「エピクロスは平穏で物静かな精神状態を快楽と定義し、これを乱すものは、不愉快なものだけでなく、愉快なものでも遠ざけるべきだと言っている」そうです。
哲郎なりにスピノザの哲学にアレンジを加えたのが、「幸も不幸も、突然空からふってくるようなものじゃない。雑多な物事とともに我々の足下に埋もれていて、私たちがそこから何を見つけるかということなんじゃないかな」だそうです。
幸せは自分で見つけるものなんですね。
龍之介君、わかるかな?

他にもいろいろと現代の医療に関することが書いてありますが、全て書けないので、読んでください。
一番言いたいのは、「技術さえ身につければ、優れた医師になれるわけじゃない。大切なのは哲学だよ」かな。
医師に哲学を求めることは、とても大事なことだと思います。
でもねぇ…。

<今日のわんこ&ママ>


ママが夜中に咳をして、何回も起こされている兄犬。
昼間よりも夜中の方が咳が出るのよね。
やっとママは病院に行きましたが、喘息疑いが再度出てきました。
でも、コロナ前に調べたら、喘息ではないと言われたのよね。
気管支が弱いだけだと思うけど。
医師の出した咳止めがシロップタイプで、とっても甘いのよww。
もしかして子ども用?
できるだけ咳をしないように、水分を取り、飴をなめていると、口の中が気持ち悪い~!。
わんこは風邪をひかなくていいわね。

ママは医師に期待していますが、パパはしていないんだってさ。
命にかかわる病気になったらどうするんだろうね。
兄わんこ君、ママは君が一番先だと思うよ。
さて、どうなるかなぁ…。
(嫌なママですね、わん)

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