マディ・ハンター 『死んでもいきたいアルプス旅行』2007/09/27

この本、トラベルミステリーとは言っても、あまりミステリーぽくありません。
そりゃあ、殺人は三つばかりありますが、どちらかというとドタバタコメディっぽいです。

バツ1、無職のエミリーがおばあちゃんの付き添いでスイス周遊高齢者向けツアーに参加。
ひとくせもふたくせもある高齢者ばかりで、変に時間にだけはうるさい。
ホテルの部屋に入ると、景色は見えず、きたないオヤジのおケツが、オエ。
食事がまずく、トランクが行方不明になり、おばあちゃんの服を借りなければならなくなり、波瀾万丈の予感が。

そうこうするうちに、なんと添乗員が隣の部屋で死んでしまい、誰かが代わりに添乗員になって高齢者たちの世話をしなければならなくなります。
やめればいいのに、エミリーは料金がタダになると聞き、やると言ってしまいます。
それからは綺麗な景色もそっちぬけに、何故かずぶ濡れになってばかりのエミリーでした、笑。

唯一の楽しみはツアー客の殺人事件担当のエティエン・ミケーリ警部。
彼はエミリーのことを気に入り、デートにこぎつけたのですが、なんとそこにまたまたツアー客が現れ、せっかくのデートのムードもぶちこわされてしまいます。
でも、事件が解決した暁には、エミリーの努力が報われ、五千ドルももらい、ウィンザーシティ銀行が運営する中高年向け旅行クラブのツアー添乗員に採用されてしまうのです。(死んだ人の代わりですが)

これから彼女がどの国に行って、どんな死体に出会うのか、楽しみ(?)ですね。
今度は英語で読んでみようと思います。

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