佐鳥理 『書棚の本と猫日和』&『紅茶と猫と魔法のスープ』2024/11/15

色々と考えなければならない本が続いたので、先に読んでいた、ほんわかした雰囲気の本を紹介します。


新宿御苑沿いにある看板猫のいる書店<frère(フレール)>は棚の一つひとつを別々の人が管理している『シェア型書店』で、観光案内所でもあるという変わった本屋。
一棚ごとにそれぞれ月額料金を支払って棚を借りている。
棚を借りている人のことを『棚主』と言い、店番は棚主が交代制でやっているという。

お客は美容師、就活生、バーテンダー、アマチュア作家、老婦人などいろいろ。
棚主はどういう思いで本を並べているのか。
そして、お客にその思いは届くのか。

印象に残った言葉。
「ケの日はハレの日。毎日に、同じ日は一日もない。それを感じられることを、幸せと呼ぶのかもしれない」

要するに、<フレール>の棚主とやってくるお客との縁を本が繋げていくというお話。
棚を人に貸している手芸品を扱う店舗を見たことがあります。
本屋もあるんですね。
一冊の本(正確には一種類だそう)を売る本屋もあるそうです。
うちにある本を売りたいとは思うのですが、適当に並べておいても売れないそうです。近くに『シェア型書店』があれば、挑戦してみたいです。


川澄汐里は紅茶専門店に勤めていたが、お店が閉店したため、独立して観光バス会社の駐車場の空きスペースを借り、紅茶専門のキッチンカー<シュシュ>を始める。
しかし、なかなか売上げ目標を達成できずにいる。

そんなある日、週末のみ出店している人気のオニオングラタンスープトラック<グラタ>のオーナー美野要がペットの猫を探していることを知る。
実は汐里は昨日、一匹の猫を見かけていたのだ。

猫がきっかけで、汐里は要と話すようになり、いつしか彼は汐里のアパートに食事をしに来るようになる。

ところがバス会社の建て替えで駐車場が使えなくなりそうになり…。

両方の本に猫が出てきて、可愛いです。
キッチンカーのことはよくわかりませんが、紅茶を売るというのはどうなんでしょう。コーヒーはよくありますが。
割合としては紅茶を飲む人も多いのに、わざわざ買ってまで飲むという感じはないですよね。
紅茶なら腰を落ち着けて優雅に飲みたいと思う人が多いのではないでしょうか。
ついでに言うと、オニオングラタンスープ、飲みたいですか?
オニオングラタンスープ以外にも色々な種類があればいいのですが、それだけで人気が出るものなのでしょうか?
飲食業は私にはわからない世界です。

最初に読んだ『書棚の本と猫日和』が意外とよかったので、『紅茶と猫と魔法のスープ』も読んだのですが、私には『書棚の本と猫日和』だけでよかったみたいです。
日常の煩わしさを忘れたい時に読むといい、癒やし系の本です。


<今週のおやつ>
来月の始めに健康診断があるので、マズイのですが、おやつが止められません。


栗の入ったパネットーネです。
前に700gぐらいのを買って、食べ切れなかったので、360gぐらいのを買ってみました。それでも大きいですわww。
フワフワでペロッといけてしまいます。
下の方にある栗がもっと多ければ…と思ってしまいました。