「ぼくとパパ、約束の週末」を観る2025/01/15

ドイツ映画。実話をもとにした映画。 


10歳のジェイソンは自閉症。
音が苦手で、人と接触することが嫌、こだわりが強く、彼独自のルールやルーティンがあり、それが周りと齟齬をきたす。ルールに縛られてしまい、守れないとパニックを起こして手がつけられなくなる。
知能が高く、非理論的、非科学的なことは許せない。
学校では、例えば宗教の授業なんか、彼にとっては荒唐無稽なもので、いつも宗教の教師を怒らせてしまう。(教師の口癖もかぞえているんだからww)
同級生たちはジェイソンのことが理解できず、おもしろがってよく彼をからかう。

ある日、宗教の教師を激怒させたのみならず、同級生の子に暴力をふるってしまい、ジェイソンのパパとママが学校に呼び出されてしまう。
学校の方はずっとジェイソンに手を焼いていたようで、特殊学級への編入を勧められる。
ママはそういう学校に反発するが、パパは特殊学校もいいんじゃないかと思っている。
結局、学校からもう一回チャンスを貰えることになる。

翻訳の仕事を辞めて子育てに専念しているママのファティメはジェイソンの世話に疲弊し、もうこれ以上やっていけないというところまで来ていた。
パパのミルコはレストランチェーン(かな?)のスーパーバイザーとして各店舗を周っており、出張の多い仕事にかこつけて、あまりジェイソンと関わっていなかった。
話し合いのすえ、今度はミルコがジェイソンと向き合うことになる。

その頃、ジェイソンは推しのサッカーチームはどこかと同級生に聞かれ、答えられなかったことから、56ある全てのチームを見てから、推しのチームを決めたいと言い出す。
そこでミルコは上司に掛け合い、出張の少ない仕事にしてもらい、ジェイソンと宗教の教師を困らせないことなどを約束し、週末にスタジアム巡りを始める。

映画によりますと100人に1人が自閉症だといいます。
確実に増えているような気がします。
ひょっとして自分もそういう傾向があるのではと思ったりします。

自閉症の子を持つ親は大変です。
バス停でおばあさんにファティメが子どもを甘やかしていると批判された時に、ファティメは言い返します。
一方、ミルコは、電車の中で出されたパスタにソースが三箇所ついていて、ジェイソンが自分のルールに従うと、どうにもできなくてパニクった時に、ジェイソンをどうしたらいいのかわからず、何も出来ず困っていました。(パスタとソースは別々で、サステナブルじゃなければダメなのよ)
母は強しですかね。
ファティメは穏やかに息子のことを話して理解してもらえるようにしてもよかったのにとも思ったのですが、何回も同じように非難されているので、堪忍袋の緒が切れたのでしょうね。
おばあさんの世代には「自閉症」という概念がなかったので、なかなか理解してもらうことは難しいでしょうね。
後にミルコは、障害者用エレベーターに乗り、上がったり下がったりを繰り返すジェイソンを見て、やっとジェイソンのことを理解できたと言っています。
自閉症には色々なタイプがあるとは思いますが、この映画を観て、少しでも自閉症について理解する人が増えたらいいなと思います。

素敵だったのが、家族です。
ジェイソンの祖父母が出てくるのですが、特におじいちゃんがいいキャラです。
彼の祖父もジェイソンのような人で、彼は祖父がとても好きだった、ジェイソンはありのままでいいんだとジェイソンに語る場面なんかよかったです。

ジェイソンがいちいちサッカー観戦のマイルールを決めるところなんか、どうでもいいのにと思います。決めたら守らなければならなくなり、大変なのにね。ホントやっかいです。
ジェイソンがこのスタジアムは…、応援歌の歌詞が…、靴が…、マスコットが…、と色々と文句を言うのですが、次は何を言うのかが楽しみでしたww。
辛抱強く付き合うお父さんはえらい。

そうそう、ドイツのサッカーリーグの1部から3部までが56チームで、4部は93チームあります。
映画の中で、ジェイソンは後の93チームも、そしてヨーロッパ中のチームも見たいと言っていました。
映画の最後に出て来ましたが、未だに彼らはスタジアム巡りをしているそうです。
現在、本物のジェイソン君はチューリッヒ大学で物理学を勉強しているそうですから、映画の頃から10年ぐらい経っていますかね。
後、何チーム残っているのでしょう。
お金がいくらあっても足りないですね。

私はサッカーファンではないのですが、ドイツのサッカースタジアムの様子が出て来て、興味深かったです。変わった形のスタジアムがあるんですね。
FCバイエルン・ミュンヘンの赤いスタジアム「アリアンツ・アリーナ」が印象的でした。
スタジアムの独特な雰囲気や声援、応援歌など、熱気と一体感がすごいです。
ああいう雰囲気がフーリガンを作りだすんでしょうね。
そうそう、リガのスタジアムでオーロラを見る場面がありましたが、本当に見られるのでしょうか。
そもそも夜中に中に入れるのかしら?(ここのトイレの場面、お父さん、泣きたいわよね。わかるわ。)


お勧めの映画ですが、子どもの叫び声が苦手な方は気をつけて観るようにしましょうね。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://coco.asablo.jp/blog/2025/01/15/9747466/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。