矢崎存美 『夏の日のぶたぶた』&『食堂つばめ』 ― 2013/06/08

ぶたぶたシリーズの新刊というわけではないそうですが、ちょうどいい時期に発売されました。
酒屋をコンビニにした店で父親の手伝いを始めた男の子が、弟を連れて家を出て行った母親を迎えに幼馴染の女の子と出かけると言う話です。
ぶたぶたさんとはビールを届けに行った縁で知り合いました。
女の子のわけのわからない様子に振り回されている男の子が、ぶたぶたさんの助けを借りようとします。
美味しそうなジャスミンティーやマンゴープリンなどが出てきて、一度でいいからぶたぶたさんのお客さんになりたいという望みが湧きあがってきました。
普通の食べ物が、こんなに美味しそうだなんて。

この本にも美味しそうなものが出てきます。
それは卵サンドです。
どこで食べても変りはなさそうですが、作る人によっては違いがあるそうです。
卵とマヨネーズの配合や、マスタードを入れるかどうかに関わってくるのでしょうね。
なんとも不思議な街で、ノエという女性の作った卵サンドを食べ、死ぬところだったのを助かった男は、それからもその不思議な街を行き来します。
一体ノエは誰で、何故その街にいるのか・・・。
残念ながら、ぶたぶたシリーズほど夢中にはなれませんでした。
美味しいものを本の中に入れるというのが矢崎さんの本の特性なんでしょうか。
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